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FC東京3連勝、前への推進力光る

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連勝中の FC東京と7連敗中の 名古屋の 明暗を感じる、 後半開始50秒の ゴールだった。 後半、 3点目の ゴールを決めるFC東京・ ディエゴオリベイラ(手前) 名古屋の 櫛引が蹴ったボールを間近にいた東京・ 高萩が足で止めると、 それがその まま永井への 絶妙なスルーパスになった。 縦に疾駆した永井から中央に詰め…
連勝中のFC東京と7連敗中の名古屋の明暗を感じる、後半開始50秒のゴールだった。 後半、3点目のゴールを決めるFC東京・ディエゴオリベイラ(手前) 名古屋の櫛引が蹴ったボールを間近にいた東京・高萩が足で止めると、それがそのまま永井への絶妙なスルーパスになった。縦に疾駆した永井から中央に詰めたディエゴオリベイラにラストパスが渡り、スコアは3―1に。ハーフタイムで「後半の入りを大事に」と注意喚起した名古屋・風間監督にすれば、災難もいいところだろう。 首位広島を追うチームの充実を1得点1アシストの永井は「推進力が去年と違う。自分も引いてパスを受けることがなくなった」と語る。全ポジションの選手が1歩でも前でボールを奪い、パスの選択肢をボールより前でつくることを心がける。それがパスとともにスピードのバトンリレーを可能にしている。 中盤の心臓部をつかさどる高萩と橋本のバランス操作も秀逸。昨季は高萩が低く構えると攻めに厚みがなくなり、高い位置を取ると後ろからの配球が滞るジレンマがつきまとった。今季は橋本がCBの前でつぶしと配球をこなし、高萩の攻撃能力が存分に引き出されている。長谷川監督は24歳の橋本を「代えの利かない選手」と絶賛だ。 名古屋の8連敗は1994年、ミルン監督時代のクラブワースト記録9連敗以来。終盤にジョーが反則されても笛は鳴らなかった。判定に不満があったのか、風間監督は「ピッチに敵が多すぎた」。 2得点はブラジル・トリオのキックの精度と高さでFKからもぎとったもの。それは多としつつ開幕当初にあった危険な場所にパスをどんどん入れる攻撃性が薄れているのが気にかかる。 (武智幸徳)

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