米朝首脳会談の 議題など最終調整 【ワシントン高本耕太】 ポンペオ米国務長官は9日、 6月初旬までに予定される米朝首脳会談の 議題などの 最終調整の ため、 北朝鮮を訪問した。 ロイター通信によると、 ポンペオ氏は平壌で金英哲朝鮮労働党副委員長と会談。 訪朝中、 北朝鮮で拘束されている米国人3人の 会談前の 解放も改めて要
【ワシントン高本耕太】ポンペオ米国務長官は9日、6月初旬までに予定される米朝首脳会談の議題などの最終調整のため、北朝鮮を訪問した。ロイター通信によると、ポンペオ氏は平壌で金英哲朝鮮労働党副委員長と会談。訪朝中、北朝鮮で拘束されている米国人3人の会談前の解放も改めて要求する。訪日した韓国の文在寅大統領に同行中の大統領府当局者は韓国代表取材陣に対し、ポンペオ氏が3人を連れ帰ると予想していると語った。
金副委員長はポンペオ氏との会談で、「朝鮮半島の平和をもたらす上で、米国が非常に大きな役割を果たすと期待している」と表明した。ポンペオ氏は「平和達成のため、米国は北朝鮮と共に取り組むことを確約する」と応じた。
国務省によると、ポンペオ氏の訪朝は北朝鮮指導部の招待に応じたもの。米国は北朝鮮が完全な非核化を達成するまで対価を与えない姿勢を明確にしているが、首脳会談前に3人が解放されれば、融和ムードが高まることも予想される。北朝鮮には、米国から制裁の早期緩和などの譲歩を引き出そうという思惑があるとみられる。
ポンペオ氏の訪朝は中央情報局(CIA)長官当時の4月に続く2回目で、米国務長官の訪朝は2000年のオルブライト氏以来。ポンペオ氏は経由地の横田基地に向かう機中で記者団に、拘束米国人の解放については「正しいことをするよう、北朝鮮に改めて要求する」と述べた。また「(首脳会談の)開催国や都市だけでなく、実際に首脳会談を開く会場などについて話し合う」と語った。