愛媛県今治市の 松山刑務所大井造船作業場から逃走した受刑者の 平尾龍磨容疑者（２７）が２２日ぶりに広島市で逮捕された事件で、 平尾容疑者が隠れていたとみられる向島（広島県尾道市）の 留守中の 家屋から、 脱走理由などが書かれたメモが見つかったことが捜査関係者への 取材で分かった。 家屋には家具や食料もあったという
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から逃走した受刑者の平尾龍磨容疑者（２７）が２２日ぶりに広島市で逮捕された事件で、平尾容疑者が隠れていたとみられる向島（広島県尾道市）の留守中の家屋から、脱走理由などが書かれたメモが見つかったことが捜査関係者への取材で分かった。家屋には家具や食料もあったという。調べに「４月２４日夜に海を泳いで島から出た」という趣旨の説明をしていることも判明。愛媛県警は潜伏の実態や逃走方法などの裏付けを進める。
平尾容疑者は４月８日夕に逃走。作業場近くで盗まれた車が同日夜、向島の駐車場で見つかった。広島県警によると、島北部では１０日に車上荒らしにあった車から平尾容疑者の指紋が検出されて以降、足取りが確認されていなかった。
捜査関係者によると、車上荒らしがあった場所の近くで、持ち主以外の何者かが屋根裏のような部屋で生活していた形跡がある家屋が見つかった。内部で発見されたメモには、「刑務所内の人間関係に悩んで逃げた」との趣旨が記されていたという。愛媛、広島両県警は平尾容疑者が、この家屋に潜んでいた可能性が高いとみて詳しく調べる。
また、平尾容疑者は尾道市内でバイクを盗んで移動し、その後は電車を使ったと説明しているといい、乗車駅やバイクの行方も追及する。【小山美砂、東久保逸夫、中川祐一】
