大雨の 影響で、 ＪＲや私鉄の 各線は６日始発から運転見合わせが相次いだ。 山陽新幹線は午前７時過ぎ、 福岡県内の 雨量計が規制値に達し、 午前１０時現在、 広島―博多の 上下線で運転を見合わせている。 また、 新神戸…
大雨の影響で、ＪＲや私鉄の各線は６日始発から運転見合わせが相次いだ。
山陽新幹線は午前７時過ぎ、福岡県内の雨量計が規制値に達し、午前１０時現在、広島―博多の上下線で運転を見合わせている。また、新神戸駅と西明石駅の間で土砂流入の恐れがあり、新大阪―岡山の上下線で一時運転を見合わせた。
ＪＲ新大阪駅は６日、運行再開を待つ人らでごった返した。切符の払い戻しを求める長い列もできた。
大阪府吹田市の会社員の男性（５９）は、定年記念で妻と鹿児島県へ行く予定だった。「どうしようもない。自然には勝てない」。旅行会社にキャンセルの相談に行くという。
東京都大田区の会社員、渡辺健三郎さん（６８）は、広島で会議に出席する予定だったが、運行再開を待っている最中で、会議中止の知らせがスマートフォンに来ているのに気付いた。「困った。また広島に来なきゃ行けない」と話した。
関西の在来線は大半の区間で始発から運休。午前１０時現在、京都、神戸、大阪環状の各線などが本数を大幅に減らして運行している。大手私鉄でも運転見合わせが相次いでいる。南海は、南海本線や高野線など全路線、近鉄は生駒線の一部、阪急も宝塚線の一部で運転を見合わせている。
ＪＲ大阪駅。会社員の女性（２４）は大阪・京橋の勤務先に休む連絡をした。間引き運転で、列車が来るか分からないからだ。「地震もあったのに。まさかこんなことになるなんて」。
ＪＲ和歌山駅にいた医師の女性（４７）は大阪市で健康診断を受ける予定だった。「数カ月前から予約していて、仕事も休みを取ってしまったのに。取り直すのも大変だし、キャンセル料がかかるか分からない」と話した。
在来線の特急も大阪・京都と金沢を結ぶ「サンダーバード」など計２７４本が運転を見合わせている。 ＪＲ京都駅にいた福井県鯖江市の会社員、飛田芳希（とびたよしき）さん（３６）は「５日は電車が動かず福井に帰れず、急きょ京都に泊まった。６日朝も湖西線が止まっていて、八方ふさがりだ。福井も雨が強く降っているようなので、家族が心配」と話した。
高速道路も各地で通行止めになった。西日本高速道路関西支社によると、６日午前９時５０分現在で、名神、阪和道、神戸淡路鳴門自動車道、中国道、山陽道などの一部区間が大雨の影響で通行止めになっている。
