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台風12号、西日本を横断。三重・奈良では記録的な雨

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気象庁は大雨や暴風、 土砂災害や河川の 氾濫などへの 厳重な警戒と、 早めの 避難を呼びかけている。
朝日新聞社
津駅前のアーケードの天井の一部が落下した=2018年7月29日午前5時22分、津市羽所町、高木文子撮影
台風12号は29日、非常に強い風を伴って西日本を西へ進んでいる。気象庁によると、30日にかけて速度を落としながら西日本を横断するとみられ、影響が長時間続く恐れがある。すでに記録的な雨が降っている地域や増水している河川もあり、同庁は大雨や暴風、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)などへの厳重な警戒と、早めの避難を呼びかけている。
台風12号は29日午前1時ごろに三重県伊勢市付近に上陸した。同日未明の1時間降水量は奈良県曽爾(そに)村で93・5ミリ、三重県南伊勢町で91・0ミリを記録し、ともに観測史上最多を更新した。30日にかけて西日本の広い範囲で大雨になる見込みという。
台風12号は東から西へ進む異例のコースをとっている。通過した後も、南からの暖かい湿った空気が入り込んで大雨が続くおそれがあり、気象庁は油断せずに注意を続けるよう促している。
30日正午までに予想される24時間降水量は、いずれも多いところで、四国と九州200ミリ、東海150ミリ、中国100ミリ。31日正午まででは、四国100~200ミリ、東海と九州100~150ミリなどとなっている。
台風12号は29日午前10時現在、広島県福山市付近を西へ時速35キロで進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカル。最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。(山岸玲)
(朝日新聞デジタル 2018年07月29日 13時25分)

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