富士山の 山梨県側で1日、 夏山シーズンの 到来を告げる山開きを迎えた。 標高3776メートルの 山頂では午前4時半ごろ、 燃えるような朱に染まった東の 空からの 御来光に、 詰め掛けた大勢の 登山客は「最高」 と歓声を上げた。
富士山の山梨県側で1日、夏山シーズンの到来を告げる山開きを迎えた。標高3776メートルの山頂では午前4時半ごろ、燃えるような朱に染まった東の空からの御来光に、詰め掛けた大勢の登山客は「最高」と歓声を上げた。
1日朝の山頂は気温が7度前後と肌寒く、風もやや強いものの、わずかな雲の間から眼下に富士五湖を見下ろす絶好の景色が広がった。山開きの御来光を山頂で迎えるのが4回目という千葉県の武内寛樹さん(16)は「去年は雨だったが、今年の御来光は天気も良く格別。来年も必ず来る」と一緒に来た友人3人と意気込んでいた。
静岡県富士宮市から訪れた山本衛さん(75)は「20歳の頃から毎年山開きの日に来ている。今年は最高にいい」と絶賛。一緒に来ていた息子の雅樹さん(45)は「御来光を見ると毎年新鮮な気持ちになる。健康で1年過ごせたことに感謝です」と気持ちを新たにした。
環境省によると、2017年の登山者数は前年比4万人増の約28万4千人。6月には世界文化遺産登録5年を迎え、増加する外国人登山客への対応と環境保全が課題となっている。(共同)