サッカーの ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会に出場した日本代表が５日、 帰国し、 千葉県成田市内で記者会見した。 出席した日本サッカー協会の 田嶋幸三会長、 西野朗監督、 主将の 長谷部誠との 主なやりとりは次の 通り…
サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会に出場した日本代表が５日、帰国し、千葉県成田市内で記者会見した。出席した日本サッカー協会の田嶋幸三会長、西野朗監督、主将の長谷部誠との主なやりとりは次の通り。
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田嶋 「選手たち２３人、そして井手口、浅野選手、そして予選に関わったすべての選手、そして、西野監督のもと、スタッフが本当に集結して素晴らしい試合を展開してくれた。本当に熱い応援をしてくれた日本国民の方々には感謝したいと思っています。また、日本代表なんか嫌いだ、応援なんかしない、と言ってくださった方も、関心を持ってくださったという意味で、本当に感謝しなければいけないと思っています」
西野 「今日は通訳機がないので、安心してしゃべれます。 Ｗ杯途中で帰国となりましたけど、チャーター機で帰らせていただきました。一部選手からは、休みが少ないので休みを少し与えてあげるように伝えてくれと、言われているので、そこはクラブで調整していただければ。
結果は１試合しか勝てなかったですけど、Ｗ杯での１ゴール、１ポイント、１プレーが本当に厳しいということが私自身も初めての経験で、グループステージを突破すること、ノックアウトステージで勝ち上がる厳しさを思い知らされました。選手たちはたくましく戦ってくれたと思います。それに携わっていただいたスタッフに感謝したい」
長谷部 「本日も多くの方に出迎えていただいて、本当に選手冥利（みょうり）に尽きる。今回のＷ杯を通じて、大会前、僕たちはあまり期待されていなかったと思うんですけど、またこのＷ杯で日本のみなさんの関心を集められたと思う。引き続き、日本サッカー界、代表だけでなく、Ｊリーグ、海外でプレーする選手、女子、いろんなカテゴリーありますけど、すべての日本サッカー界に関心を持っていただき、ときには温かく、ときには厳しく、サポートをお願いしたいと思います」
――多くのサポーターの歓迎を受けた感想は。
西野 「今日、たくさんの方に出迎えられましたけど、本当に十分なそういう大きな成果を挙げてきたわけでもないとは思います。本当に最大の、最高のチャレンジの、出し尽くした選手たちの姿がおそらくロシアにあったと思うんです。
サッカー界は２０５０年に優勝するということを掲げている。そのなかで何か次につながる１ページになったかどうか、まあ、半ページくらいを示せた、今回のチーム力を出し切った、そういう気持ちがあるので。私は素直に、半分申し訳ないと思いながら。本当に今日の出迎えに関してはありがたいと思いますし、心から感謝して、次への力と思いたいところもあります」
――ベルギー戦が終わってから、選手にどのような話をしたか。
西野 「ある選手が、グループステージを突破した翌日のミーティングで、いきなり発言して。小さい選手なんですけど、ブラジルという言葉をぱっと言った瞬間に、言葉を詰まらせたんです。その後、泣きじゃくりながら（前回）ブラジル（大会）からの思いを話した。
僕も選手たちに、ベルギー戦がおわったあと、倒れ込んで背中に感じた芝生の感触、それで見上げた空の色、それは忘れるな。ベンチに座っていた選手の居心地の悪い、感触を忘れるな、という思いで。僕が言わなくても、その小さい選手がグループステージを突破した翌日に話してくれたことは、早い段階で世界に追いつける姿勢を与えてくれた」
――大会前に厳しい状況をひっ…
