【ワシントン高本耕太】 米政府は7日、 イランの 鉄鋼取引や同国の 自動車産業などを標的とした制裁を再発動する。 イラン核合意離脱に伴うもの で、 ポンペオ米国務長官は5日、 「米国は制裁を執行する。 イランの 有害活動に対抗するため重要な措置だ」 と強調した。 訪問先の インドネシアから米国に向かう機中で記者団に語った。
【ワシントン高本耕太】米政府は7日、イランの鉄鋼取引や同国の自動車産業などを標的とした制裁を再発動する。イラン核合意離脱に伴うもので、ポンペオ米国務長官は5日、「米国は制裁を執行する。イランの有害活動に対抗するため重要な措置だ」と強調した。訪問先のインドネシアから米国に向かう機中で記者団に語った。
トランプ米政権は今年5月に核合意離脱を宣言。イランの資金源を断つことを目的に、2015年の合意により解除していた各種制裁を段階的に再発動すると宣言していた。
米東部時間7日午前0時(日本時間同午後1時)に発動される第1弾制裁では、中東最大の市場規模を誇るイランの鉄鋼貿易や急成長を遂げるイラン国内の自動車メーカーを対象に取引を禁じる。イランの主要産品であるカーペットなども禁輸。イランと取引を続ける第三国の企業や個人を対象にする「2次制裁」にも踏み切る構えだ。11月の第2弾ではイラン産原油を禁輸するほか、イラン中央銀行や民間銀行との取引を禁止する。
米国は、イランがウラン濃縮停止や全核施設の査察受け入れなど12項目の要求を満たさない限り、制裁を緩和しない方針を表明している。ポンペオ氏は5日、記者団に「望ましい結果につながるのならば、喜んで対話に臨む」とする一方、「現時点でイランが態度を改めたことを示すものはない」と述べた。