与党の 「勝利」 が発表されたが、 野党側は「うその 結果」 などと反発している
7月30日に投票されたジンバブエの大統領選と下院選で、現地の選挙管理委員会は1日、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)が、下院の過半数の議席を獲得したと発表した。大統領選は4日までに発表される見通しだが、反発する野党支持者が抗議デモを行い、治安部隊と衝突。 AFP通信によると1人が死亡した。
首都ハラレ中心部では、野党支持者が「ウソの結果はいらない」などと叫び、草やゴミに火をつけたり、大通りに岩を置いたりして抗議した。これに対し、兵士らが催涙ガスを放ち、ムチで参加者らをたたいた。兵士にたたかれて唇から血を流す人や、倒れたまま動かなくなった男性がいた。
選管によると、州ごとの得票に応じて各党に比例配分される60議席を除いた210議席のうち、1日朝の時点で、与党が109議席を獲得。最大野党の民主変革運動(MDC)は41議席にとどまっている。大統領選は与党のムナンガグワ大統領(75)とMDCのチャミサ党首(40)による事実上の一騎打ちとなっている。(ハラレ=石原孝)
(朝日新聞デジタル 2018年08月02日 02時19分)