安倍晋三首相は２２日夜、 トランプ米大統領と北朝鮮情勢をめぐり約４０分間、 電話で会談した。 首相は日本人拉致問題に関する日本政府の 取り組みを説明し、 トランプ氏に重ね…
安倍晋三首相は２２日夜、トランプ米大統領と北朝鮮情勢をめぐり約４０分間、電話で会談した。首相は日本人拉致問題に関する日本政府の取り組みを説明し、トランプ氏に重ねて協力を求めた。トランプ氏は「日本の考え方に沿って協力していく」と応じた。北朝鮮の完全な非核化の実現に向け緊密に連携を図ることでも一致した。
会談後、首相は公邸前で記者団に「歴史的な米朝首脳会談から２カ月が経過した。最新の情勢分析を行い、今後の北朝鮮に対する方針について綿密な打ち合わせを行った」と述べた。
電話会談は米側の要請で行われた。米朝間は、トランプ氏が金正恩朝鮮労働党委員長と２度目の会談を行う見通しを示したほか、ポンペオ米国務長官による４度目の訪朝も浮上している。会談に同席した西村康稔官房副長官は記者団に「米朝間の最新のやりとりを含め情報共有した」と説明した。
北朝鮮の核問題で、首相は記者団に「朝鮮半島の完全な非核化を実現するとの方針で、日米は完全に一致している」と強調した。「日米の取り組みのほか、韓国、ロシア、中国との協力を進めていくことによって、核・ミサイル問題、何より重要な拉致問題の解決に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べた。
日米首脳の電話会談は６月１２日の米朝首脳会談後に行われて以来、２カ月ぶり２６回目となる。首相は２２日夜、休暇先の山梨県から帰京した。
