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長期金利、一時0.110%に上昇 今年の最高水準に

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1日の 東京債券市場で、 長期金利の 指標となる新発10年物国債の 流通利回りが上昇(国債は値下がり)し、 一時0・ 110%をつけ、 今年の 最高水準に並んだ。 前日終値より0・ 050%幅高い水準。 日本銀行が7月3…
1日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが上昇(国債は値下がり)し、一時0・110%をつけ、今年の最高水準に並んだ。前日終値より0・050%幅高い水準。日本銀行が7月31日の金融政策決定会合で、従来の0・1%程度より高い、「0・2%程度」までの金利上昇を許容する方針を示し、金利が上がりやすくなっている。
決定会合後の記者会見で、黒田東彦(はるひこ)総裁は「金利変動幅は(従来の)おおむねプラスマイナス0・1%の幅から上下その倍程度(のプラスマイナス0・2%の幅)に変動しうる」と発言。今後は長期金利が0・1%をある程度超えても、日銀が金利を抑え込むための国債の無制限買い入れ(指し値オペレーション〈オペ〉)には動かないとの観測が広がっている。
市場では「日銀が今後金利は少し上がってもいいとのメッセージを発したと読むのが自然」(国内証券アナリスト)との声がある。
7月31日以前の国債市場でも、日銀が政策を修正するとの観測から、金利が上昇しやすい局面が続いた。日銀はそのたびに金利上昇を0・100%付近に抑え込むため、指し値オペを実施。実施回数は7月下旬だけで異例の3度にのぼった。

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