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サッポロ、生産は缶製品だけ「2割以上の節電」

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北海道電力の 主力発電所・ 苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所は、 損傷が激しく全面復旧は11月以降となった。 節電の 長期化に備え、 北海道は官民挙げて取り組んでいる。 札幌市中央区の 主婦(87)は節電の ためにテレビを消し、 ラ【経済】
北海道電力の主力発電所・ 苫東厚真 ( とまとうあつま ) 火力発電所は、損傷が激しく全面復旧は11月以降となった。節電の長期化に備え、北海道は官民挙げて取り組んでいる。
札幌市中央区の主婦(87)は節電のためにテレビを消し、ラジオから情報を得ている。主婦は「根気強く続けていきたい」と語り、長期化に備えている。旭川市のパート従業員の女性(45)も「炊飯器の使用を少なくするため、お米は2日分をまとめて炊いている」と節電に工夫をこらす。
経済産業省によると、電力の供給力は約350万キロ・ワットを確保しているが、11日午後6時台のピーク需要は329万キロ・ワットで余裕はない。
一般に電力消費は「家庭」が5割、オフィスや商業施設など「業務」が3割、工場など「産業」が2割を占める。家庭の電力消費は照明が19%と最も大きく、冷蔵庫(16%)、テレビ(9%)とで4割超。オフィスやホテルは4割超が照明だ。政府は不要な照明をなるべく消すよう呼びかけている。電力消費が多い午前8時半~午後8時半の節電を特に重視している。
「節電3割」を目標にしている北海道庁は空調の使用を停止し、エレベーターの稼働数を半減させた。札幌市役所の本庁舎では、10日からエレベーターホールなどを除いて廊下の照明を全て消灯し、部屋の窓側照明も消している。商業施設でも節電が広がる。イオンは道内約160店で、店内の照明の明るさを落とし、電子看板の使用を取りやめた。セブン―イレブンは道内約1000店の大半で空調の使用を停止した。
一方、工場は夜間操業や生産抑制など難しい対応を迫られている。トヨタ自動車の子会社で、変速機などを製造する「トヨタ自動車北海道」(苫小牧市)は、日中の作業を夜間にずらすなどの工夫で2割以上の節電を実現した。京セラは通信機器などを製造する工場(北見市)で、空調を抑制し照明を間引いて操業している。サッポロビールは、北海道工場(恵庭市)で、容器洗浄に伴う消費電力量が多い瓶やたる製品の生産を取りやめ缶製品に限っており、「2割以上の節電は達成できている」(広報)という。

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