先月の 地震で震度7の 揺れを観測した北海道厚真町で、 自宅などで生活していた高齢者が相次いで体調を崩し、 1人が死亡したほか、 …
先月の地震で震度7の揺れを観測した北海道厚真町で、自宅などで生活していた高齢者が相次いで体調を崩し、1人が死亡したほか、少なくとも6人が入院していたことが町の社会福祉協議会への取材でわかりました。社会福祉協議会は、地震によるストレスなどが影響していると見て「自宅は目が届きにくいため、見守りを強化する必要がある」としています。 厚真町社会福祉協議会によりますと、町内に住む高血圧の持病を抱えていた80代の女性が、地震が起きた翌日の先月7日に血圧が急に上がり、数日後に死亡したということです。 また先月6日以降、町内に住む80代の男女合わせて6人が、5日までに脳梗塞や脳出血などを起こして入院しました。 いずれも地震のあと、自宅や家族の家で生活していたということで、突然、体調を崩したり、持病を悪化させたりしたケースが目立つということです。 社会福祉協議会は地震の後の急激な生活変化によるストレスや、相次ぐ余震への不安などが影響していると見ています。 このほかにも、被災した自宅の片づけ作業などに追われ、食事や水分を十分にとらなかったり薬を飲み忘れたりして体調を崩してしまう高齢者が相次いでいるということです。 厚真町社会福祉協議会の村上朋子看護師は「今回、把握できたのは氷山の一角と見ている。避難所を離れると、周囲の目が届きにくいので、高齢者の見守りを強化しなくてはいけない」と話しています。