日本を代表するファッションデザイナーの 一人で、 皇太子妃時代の 皇后美智子さまの 衣装を手がけた芦田淳(あしだ・ じゅん)さんが20日、 肺炎の ため東京都内の 自宅で死去した。 88歳。 葬儀は近親者で営んだ。 お別れの 会を後日開く。
日本を代表するファッションデザイナーの一人で、皇太子妃時代の皇后美智子さまの衣装を手がけた芦田淳(あしだ・じゅん)さんが20日、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。88歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を後日開く。
1930年、韓国・全州生まれ。太平洋戦争直前に日本に引き揚げ、高校卒業後、少女画家の中原淳一さんに師事。60年から高島屋と帝人の顧問デザイナーとなり、日本におけるプレタポルテ(高級既製服)をもり立てた。
64年から「ジュンアシダ」のコレクションを発表。優雅で洗練されたデザインが特徴で、皇族や著名人の愛用者が多かった。幼少時の皇太子さまの背広を仕立てたことがきっかけで、66年から10年間、美智子さまの専任デザイナーを務めた。皇太子妃雅子さまのご成婚時には、イブニングドレスをデザインした。
77年、パリコレクションに初参加。89年には現地の高級ブティック街に直営店を開き、現在も営業を続けている。96年アトランタ五輪の日本選手団公式服や全日空、帝国ホテルの制服も手がけた。
91年に紫綬褒章、2006年に旭日中綬章を受章。伊功労勲章や仏芸術文化勲章など海外の受章歴も多数。次女の多恵さんが後継デザイナーとして活動している。