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4回転サルコー、最高得点への号砲 羽生結弦が圧巻SP

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(16日、 フィギュアスケート・ ロシア杯男子SP) 冒頭の 4回転サルコーが、 今季世界最高得点への 号砲だった。 羽生結弦(ANA)が見せた完璧な着氷に、 一気に沸き立つ会場。 歓声を追い風に、 流れるような隙の …
(16日、フィギュアスケート・ロシア杯男子SP)
冒頭の4回転サルコーが、今季世界最高得点への号砲だった。羽生結弦(ANA)が見せた完璧な着氷に、一気に沸き立つ会場。歓声を追い風に、流れるような隙のない演技で息をのむようなSPを完成させた。
GPシリーズ今季初戦は、2週間前の第3戦フィンランド大会だった。この時、今季世界最高得点をマーク。だが、SPを終えた羽生は、満足していなかった。「ジャンプの出来に関して、まだできるところがたくさんあった」。だから、今大会のテーマは明確だ。「(SPもフリーも)あの時以上のものを見せられるように」。鍵は、もちろんジャンプ。「(ジャンプを)クリーンに下りることをめざす」。この日、言葉通りの演技に王者のすごみがのぞいた。
「本当に、このリンクにはいろんな思い出がある」と語る通り、会場のモスクワ・メガスポルトには、特別な記憶が詰まっている。シニアデビュー2年目の2011年11月、16歳だった羽生がGPシリーズ初制覇を飾ったのが、この場所だった。あれから7年、今回が4度目のロシア杯だ。今回優勝すれば、節目のGP通算10勝目(ファイナルを含む)。高橋大輔(関大ク)を抜き、日本男子単独最多となる。
加えて、ファイナルを除けばGPシリーズ自身初めての連勝もかかる一戦だ。「勝てるなら勝ちたい」。両手いっぱいに様々な思いを抱えて、17日のフリーへ最高のスタートを切った。(吉永岳央)
〈男子SP首位の羽生〉 「まあなんとか、結果としてノーミスと言っていいのではないか。準備段階で反省点があって、不安が大きかったので、できてよかったとほっとしている」

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