[東京 25日 ロイター] — 東京株式市場で日経平均は反発した。 10連休を控えて様子見ムードが強く、 朝方は小安く始まったもの 、 為替の 円安基調が安心材料となってプラス圏に浮上した。 日銀が24─25日の 金融政策決定会合で、 フォワードガイダンスを修正。 「少なくとも2020年春ご…
[東京 25日 ロイター] — 東京株式市場で日経平均は反発した。10連休を控えて様子見ムードが強く、朝方は小安く始まったものの、為替の円安基調が安心材料となってプラス圏に浮上した。日銀が24─25日の金融政策決定会合で、フォワードガイダンスを修正。「少なくとも2020年春ごろまで」と緩和姿勢を明確化したことに海外短期筋が反応し、先物主導で上げ幅が拡大した。電鉄、不動産など金利敏感株への買い戻しも相場の支えになった。
2020年3月期の大幅減益予想を発表したファナック は売り先行後に下げ渋り、市場全体に悪影響は波及しなかった。1―3月期の受注高が前四半期比でプラスに転じたことが評価されたほか、「会社計画は保守的な印象」(銀行系証券)との見方も出ていた。
TOPIXは0.51%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2781億円だった。東証33業種では、陸運、その他製品、不動産、小売などが値上がり率上位にランクイン。半面、非鉄金属、鉱業、証券などが軟調だった。市場では「海外勢が先物中心に買いを入れている。個別銘柄はショートカバーの域を出ていないが、今後発表される米主力IT系企業の決算内容次第ではリスクオン継続も見込めそうだ」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ZOZO が続伸。前澤友作社長がツイッターへの投稿を再開することを表明し材料視された。前澤社長は2月、本業に集中するとして、ツイッターへの投稿を一時休止するとしていた。半面、SMK は大幅安。25日午後に発表した2019年3月期の赤字決算を嫌気した。
東証1部の騰落数は、値上がり1578銘柄に対し、値下がりが489銘柄、変わらずが73銘柄だった。
日経平均
終値 22307.