国際的にはアゼルバイジャン領だが、1991年から30年近く「ナゴルノ・カラバフ共和国」を自称するアルメニア人勢力が実効支配している。
旧ソ連の構成国だったアゼルバイジャンとアルメニアの間で9月27日から始まった軍事衝突が激化している。両国は10月5日、相手が市街地に攻撃して民間人が犠牲になったと非難し合った。1994年の停戦合意以来、最大の衝突となっている。 紛争の背景にあるのは「ナゴルノ・カラバフ」という地域の帰属問題だ。日本では馴染みが薄い地域だが、何が問題になっているのか5つの項目で解説しよう。 01.どこにあるの? ナゴルノ・カラバフがあるのは、黒海とカスピ海に挟まれた「コーカサス」と呼ばれる地域だ。全体的に山がちな地域で、多種多様な民族が入り組んで暮らしている。 歴史的にロシア、トルコ、イランなどの大国に囲まれており、国境線が絶えず入れ替わってきた。ナゴルノ・カラバフは、アルメニア共和国があるアルメニア高原の東端に位置し、標高1000~2000メートルの高地となっている。 02.どの国の領土なの? 国際的にはアゼルバイジャンの領土として認められている。しかし、1991年から30年近くに渡ってアゼルバイジャンの支配圏は及んでおらず、「ナゴルノ・カラバフ共和国」を称するアルメニア人勢力が実効支配している。今のところ、「ナゴルノ・カラバフ共和国」を承認している国家は存在しない。 03.