財務、 国土交通両省の 局長が17年9月7日 学校法人「森友学園」 への 国有地売却を巡り、 財務、 国土交通両省の 局長が昨年9月7日、 会計検査院報告への 対応を協議していたことを示す文書が残されていたことが判明した。 29日の 衆院財務金融委員会で、 国交省航空局が「個人的なメモ」 と事実を認め、 省内で捜しているとし
学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務、国土交通両省の局長が昨年9月7日、会計検査院報告への対応を協議していたことを示す文書が残されていたことが判明した。29日の衆院財務金融委員会で、国交省航空局が「個人的なメモ」と事実を認め、省内で捜しているとした。文書を入手した共産党によると、検査報告にごみ撤去費の金額を明示させないなど、検査への介入を協議したことをうかがわせるやり取りもあるという。
文書は同党の小池晃書記局長が28日の参院予算委で存在を指摘した。財務省の太田充理財局長と国土交通省の蝦名邦晴航空局長が、国有地売却を検査していた会計検査院への対応を協議し、太田氏が検査報告に盛り込まれる可能性のあったごみ撤去費について「総額を消すことが重要」などと語ったとされる。同年11月に国会提出された検査報告書には金額の記載はなかった。
29日の衆院財務金融委で、同党の宮本徹氏の質問に、航空局の和田浩一次長が「(航空局)総務課長の記憶によれば、個人的なメモとして作成した」と説明。太田氏は「検査院のやり取りはあったかもしれない」とした。
宮本氏はまた、財務省近畿財務局と学園の通話内容を記録した「応接記録」にも書き換えの疑いがあると指摘した。記録は、国有地取引問題発覚直後の昨年2月13日、財務局担当者が学園に報道機関の取材状況を問い合わせたもの。共産党は、やり取りの詳細が記録されたA4判4ページの文書と、1ページに書き換えられた文書の2種類を入手したと指摘した。
事実であれば決裁文書以外の公文書でも書き換えがあったことになり、太田氏は調査していると答弁した。【杉本修作、光田宗義】