サッカー日本代表の 乾貴士（３０）には、 今から１０年ほど前、 腐りかけた時期があった。 そんな乾の 心に火をつけたの は、 香川真司（２９）の 存在だった。 サッカーの ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で、 日本の １次…
サッカー日本代表の乾貴士（３０）には、今から１０年ほど前、腐りかけた時期があった。そんな乾の心に火をつけたのは、香川真司（２９）の存在だった。サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で、日本の１次リーグ突破に貢献した「名コンビ」。その源には、強烈なライバル心があった。
乾はプロ２年目の２００８年、横浜マで出場機会に恵まれず、当時Ｊ２だったセ大阪へ移籍した。そのセ大阪にいたのが香川だ。ともに小柄で、同じ技巧派ＭＦ。意識しないわけにはいかなかった。
乾は香川が試合でゴールを決めても喜ばない。逆に乾がゴールを決めても香川は喜ばなかった。ひどい時は、お互いパスも出さなかった。当時を知るセ大阪の小菊昭雄コーチ（４２）は「今では笑い話になっているけど、貴士は真司をそうとう意識していた」と明かす。
０９年のＪ２リーグでは、乾が…
