東京・ 日比谷公園の 「噴水広場」 で行われた「オクトーバーフェスト」 日本列島は高気圧に覆われる状態が続き、 35度以上の 猛…
日本列島は高気圧に覆われる状態が続き、35度以上の猛暑日となる地域が相次いでいる。岐阜・多治見市では18日に気温40・7度を記録し、今年の全国最高気温に。総務省消防庁は9~15日の1週間に全国で9956人が救急搬送されたと発表した。首都・東京もまさに“灼熱地獄”の様相を呈して、涼を楽しむビールイベント中にスマホがダウンし、動物園の人気者たちも夏バテポーズのオンパレードだ。 【涼を取るはずのビールイベントが…】 酷暑の影響は、17日に東京・日比谷公園の「噴水広場」で行われたビールのイベント「オクトーバーフェスト」でも確認された。同イベントは、土日・祝日は昼間から開催。関係者は「14日からの3連休中には、熱中症により救急車で搬送される人もいた。ビール以外にも、しっかり水分補給をするようにアナウンスをかけていたのですが…」とこぼした。 それでもこの酷暑のなか3連休中にはたくさんの人が集まったという。連休が明け初の平日を迎えると、テント下の席にもまだ余裕が。 「毎年9月に開催していたので、初の試み。夕方から夜にかけて気温が下がれば、仕事帰りの会社員も来るはずです」(同)と願った。 連休中にもこのイベントを訪れたという“リピーター”の40代男性は、炎天下にさらされたスマホの本体温度が上がり、スマホがダウンした。すぐさま自宅に帰り「冷凍庫に入れた。急凍したのですぐ動くようにはなったけど、内部で結露したようで調子がおかしい」と、なんとも豪快に語った。 また日比谷公園近くのマンションに住む主婦は「犬も入場可能なので、本当は連れてきたかったけど、地面が熱すぎてヤケドをしてしまう」と残念そう。一方でつい先日、この酷暑ならではの失敗をしたと明かした。 「スーパーで購入した卵1ダースを、車のダッシュボードの上に忘れた。夕方になって取りに行くと、12個全部が“温泉卵”になっていた」 【動物たちもグッタリ】 東京・武蔵野市にある「井の頭自然文化園」では動物たちに、“暑さ対策”を実施。園内のあちこちに設置した装置で、冷たいミストを送り、クールダウンを促した。 同園の係員は「氷の中にクルミを入れたエサをリスに与えたり、アカゲザルがいるサル山には、水を張ったプールを用意した。園内にはミストも至る所に設置してあります」。 その一方で、あまりにも厳しすぎる暑さに“夏バテ”したことで、逆に愛らしい表情やポーズをとる動物も出現した。 アカゲザルは猛烈な暑さに、木登り用の棒にもたれかかり、リスは枝の上の日陰で一休みした。 また暑さに耐えかねたアカゲザルは、日陰になって冷たくなった地面に突っ伏していた。連日の酷暑は人間だけでなく、動物たちにも強烈な影響を及ぼしたようだ。