ヨーロッパ中央銀行は単一通貨ユーロの 金融政策を決める会合を開き、 景気を押し上げるため続けてきた量的緩和を年内で終了すると…
ヨーロッパ中央銀行は単一通貨ユーロの金融政策を決める会合を開き、景気を押し上げるため続けてきた量的緩和を年内で終了すると決めた影響を見極めたいとして、主要な政策金利などの水準を据え置きました。 ヨーロッパ中央銀行は13日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を本部があるドイツのフランクフルトで開きました。 その結果、主要な政策金利を0%に、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナス0.4%に、それぞれ据え置くことを決めました。 ヨーロッパ中央銀行は景気を押し上げるために、各国の国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和を続けてきましたが、ユーロ圏の経済が成長を続けていることから、来月からは買い入れの規模を一段と縮小したうえで、年内に終了する方針をすでに決めています。 このため今回は、量的緩和終了を決めた影響を、当面見極める必要があると判断し、金融政策を変更しませんでした。 市場では量的緩和が終了したあと、次はいつ利上げに踏み切るかが最大の注目点となっていますが、ヨーロッパ中央銀行は少なくとも来年夏まではゼロ金利を続けるとしているものの、利上げの具体的な時期は見えていません。