厚労省で開かれた新型コロナウイルス感染症対策専門家会議=1日午前
新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議は1日、人と人との接触を8割減らす目標の達成が不十分として、行動自粛などを継続すべきだと提言した。分析結果からは働き手の昼間の接触が制限しきれず、東京、大阪を中心とした都市部で接触が4~6割減にとどまるなど通勤に伴う移動が十分に抑えられていない。感染者数は減少傾向に転じたとしつつ、ウイルスとともに生きる努力を社会に強く訴えた。
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厚労省で開かれた新型コロナウイルス感染症対策専門家会議=1日午前
新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議は1日、人と人との接触を8割減らす目標の達成が不十分として、行動自粛などを継続すべきだと提言した。分析結果からは働き手の昼間の接触が制限しきれず、東京、大阪を中心とした都市部で接触が4~6割減にとどまるなど通勤に伴う移動が十分に抑えられていない。感染者数は減少傾向に転じたとしつつ、ウイルスとともに生きる努力を社会に強く訴えた。
専門家会議は国内の感染状況について、新規の感染者数に加え、ウイルスを1人の感染者が平均何人に移すかを示す「実効再生産数」、感染者が2倍になるまでの「倍加時間」の3つの指標から解説した。
提言によると、1日当たりの新規感染者数は、7都府県に緊急事態宣言が発令された直後は700人近くに上ったが、最近は200人程度にとどまる日も増えている。3月中下旬に「2」以上だった再生産数も、4月10日に全国で0.