Домой Japan Japan — in Japanese AIでガクチカ作成も──就活生のウソと翻弄される採用担当、イタチごっこを終わらせるには?

AIでガクチカ作成も──就活生のウソと翻弄される採用担当、イタチごっこを終わらせるには?

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就職活動に関して、思わず失笑してしまう調査結果が公表されました。調査対象は 卒業予定の大学生です。

タイトルは「新卒採用における学生の脚色傾向調査」。私はこのタイトルを見て、うっかり失笑してしまったのです。失笑……とは申し訳ないですが、やはり面白い。

なにせ、今回のようなアンケート調査も含め、社会調査の多くは「最近の〇〇って、問題だよね」といった問題意識から行われるものです。

例えば「あなたはストレスを感じていますか?」「あなたは上司部下間のコミュニケーションに課題を感じてますか?」などが頻繁に調査されるようになったのは、ストレスという言葉が一般化し、多くの企業でコミュニケーション問題が意識され始めた 以降です。

また、近年頻繁に行われている「孤独」に関する調査も、 以降、ライフスタイルの変化や高齢化などの影響で先進国で関心が高まり、 のOECD(経済協力開発機構)報告書に、「孤独」に関する調査の結果が盛り込まれたことで、世界的に広まりました。

むろん学術的な量的調査の場合は、研究者が「こういう問題が起きている可能性があるのでは?」と表面化してない事象に切り込むケースはあります。しかし、その場合も多くはフォーカスグループインタビューを行い、手応えを得て本調査に乗り出します。

ですから、今回の「新卒採用における学生の脚色傾向調査」は多くの人事担当者が「最近の学生って、採用面談の内容を盛ってない?」と感じ、「学生の人柄や能力が知りたくてガクチカ(学生時代に力をいれたこと)を聞いているのに、盛られたら意味なくない?」という問題意識が会社側にあることを意味していると言えるでしょう。

「回答をAIで作った」学生も──つい盛ってしまう就活生の心理

実際、周囲を含めどの程度の学生が脚色していると思うかという質問に対し、約半数にあたる48%の学生が「8割以上の学生が脚色している」と答えていました(Continue reading...