東京オリンピックのゴルフの競技会場になっている埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」が、女性を正会員として認めていないことに対して、IOC=国際オリンピック委員会が改善を求めていることについて、倶楽部の理事会の中には会員それぞれの意見を聞くべきだという意見もあり、結論が出るまでにはなお時間がかかる見通しです。 霞ヶ関カンツリー倶楽部は、すべての営業日を通じて利用できる正会員がおよそ1200人いますが、女性が正会員になることを認めておらず、IOCは、平等などを掲げたオリンピック憲章にそぐわないと改善を求めています。 これを受けて、倶楽部は7日、理事会を開き対応を検討しましたが、出席者からは「女性を正会員として認めないのは今の時代にそぐわない」という意見が出る一方で、「IOCがいったん競技会場として認めているのに、今になって批判されるのは不本意だ」といった意見が出されました。 女性を正会員として認めるには、15人の理事で構成される理事会を開き、過半数が出席するとともに、全員一致で議決すれば可能となります。ただ、理事の中には、「会員制なので会員それぞれの意見も聞くべきだ」といった意見もあり、結論が出るまでにはなお時間がかかる見通しです。