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米空母カール・ビンソン、南シナ海入り 中国牽制の狙い

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米原子力空母カール・ ビンソンが南シナ海に入ったことを、 米国防総省当局者が18日明らかにした。 カール・ ビンソンと他の 艦船からなる戦闘部隊の 司令官は「能力を明確に誇示し、 同盟国との 強固な関係をさらに強め…
米原子力空母カール・ビンソンが南シナ海に入ったことを、米国防総省当局者が18日明らかにした。カール・ビンソンと他の艦船からなる戦闘部隊の司令官は「能力を明確に誇示し、同盟国との強固な関係をさらに強めたい」と述べた。埋め立てた人工島の軍事拠点化を進める中国を牽制(けんせい)する狙いがある。
米軍横須賀基地(神奈川県)を拠点とする原子力空母ロナルド・レーガンと併せ、アジア太平洋地域で2隻の空母艦隊が展開することになる。トランプ政権としても、オバマ前政権によるアジア重視の政策を続けていく意思を明確にしたものとみられる。
カール・ビンソンは1月初め、母港とする米西海岸のサンディエゴを出港。ハワイとグアム沖で演習をしてきた。国防総省当局者は「通常の作戦行動」と説明する。
一方、中国の空母「遼寧」の艦隊は昨年末から今年1月にかけて、南シナ海で軍事演習を実施。米軍関係者によると、今月10日からは2隻のミサイル駆逐艦が軍事演習をしていた。今回のカール・ビンソンの南シナ海入りは、こうした中国軍の動きに対抗する狙いがありそうだ。
米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)によると、中国が領有権を主張する西沙(英語名パラセル)諸島のダンカン島に、八つのヘリコプター基地を建設。同諸島最大のウッディ島(中国名・永興島)では2016年にミサイルが配備されるなど、軍事拠点化が急速に進んでおり、米軍は危機感を抱いていた。(ワシントン=峯村健司)

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