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私立こども園:定員超過隠す…認定取り消しへ 兵庫・姫路

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46人の 定員を22人超えて園児を受け入れ給食なども劣悪だったとして、 兵庫県姫路市内の 私立認定こども園「わんずまざー保育園」 (小幡育子園長)の 認定を月内に取り消す方向で、 県と市が協議していることが分かった。 市によると、 取り消されれば2015年4月の 子ども・ 子育て支援新制度後では全国初という。
46人の定員を22人超えて園児を受け入れ給食なども劣悪だったとして、兵庫県姫路市内の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)の認定を月内に取り消す方向で、県と市が協議していることが分かった。市によると、取り消されれば2015年4月の子ども・子育て支援新制度後では全国初という。
園は03年11月に認可外保育施設として設立された。15年3月に県の認定を受け、4月からは年間5000万円の公費が運営に充てられている。
市によると、県と市が先月抜き打ちで特別監査したところ、定員外の22人を市に隠して受け入れていた。市を通すべき契約を保護者と独自に結んで2万~4万円の料金を設定、収入は簿外にして園長がプールしていた。
また、監査当日の給食は、一時保育を含めた園児73人に対し42人分しか用意せず、おかずがカレースプーン1杯程度の幼児もいた。余った給食を冷凍・冷蔵して後日使ったり、園児が約40人の土曜に10食分で賄ったりしたこともあった。こども園認定以来、こうした給食が常態化していたと市はみている。
さらに、給付金を満額受け取るため保育士を3人水増し報告▽保護者が顔を出す時間帯以外に暖房を切る▽消火・避難や防犯訓練を定期的に実施していると市に虚偽報告--していたことも判明した。子ども・子育て支援法や認定こども園法に違反しており、市や県は公費の一部返還請求も検討している。
市の指摘を小幡園長はおおむね認め、「園児の定員超過は保護者の要望に応えたかったため」と釈明したという。【加藤敦久】

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