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赤ちゃん誕生に飼育員ら「感無量」

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赤ちゃんは成長させるの が難しく「予断許さぬ」 とも 東京・ 上野動物園で12日、 ジャイアントパンダの 赤ちゃんが5年ぶりに誕生した。 出産した雌の シンシン(11歳)を温かく見守ってきた飼育担当者らは「感無量」 と喜ぶ一方、 パンダの 赤ちゃんは成長させるの が難しいため、 「予断を許さない」 と気を引き締めた。
東京・上野動物園で12日、ジャイアントパンダの赤ちゃんが5年ぶりに誕生した。出産した雌のシンシン(11歳)を温かく見守ってきた飼育担当者らは「感無量」と喜ぶ一方、パンダの赤ちゃんは成長させるのが難しいため、「予断を許さない」と気を引き締めた。
「一同、うれしいというか、ほっとした空気が流れた」。同園での記者会見。出産に立ち会った教育普及課の金子美香子課長(52)は笑顔で振り返った。シンシンは4年前にも妊娠の兆候が見られたが、実際には妊娠していない「偽妊娠」だった経緯がある。
「ギャー、ギャー」と元気な産声が聞こえると、産室の周囲や別室のモニターで出産を見守っていた飼育員らから「おっ」と喜びの声が上がった。約4年ぶりに雄のリーリー(11歳)との交尾が確認された2月27日から106日目だった。
シンシンは最近、1日の大半をじっとして過ごしていた。しかし10日夕方に室内を落ち着きなく歩き回る様子が見られてからは、中国から招いた専門家のアドバイスを受け、24時間態勢で見守ってきた。
12日明け方には、シンシンが陰部を頻繁に気にするようになり、午前10時57分に破水した。その後は横になって「うーん」とうなり、陣痛のような様子が見られた。再び座り直して陰部をなめたと思ったら、赤ちゃんの声が聞こえたという。
シンシンは出産後すぐに全身ピンクの短毛の赤ちゃんを右胸に抱いた。福田豊園長(57)は「子どもを守っている感じがする。いい母親になると思う」と目を細めた後、「(継続的に)世話をしっかりするか、確認しなくてはいけない」と語った。
赤ちゃんの公開時期は未定。シンシンと赤ちゃんの様子を見ながら、半年後をめどに検討するという。【柳澤一男】

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