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都民ファが都議会第1党確実 「安倍1強」に打撃

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東京都議会議員選挙(定数127)が2日投開票され、 小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの 会」 が都議会第1党に躍進し、 公明党などを合わせた小池氏の 支持勢力が過半数に達した。 一方、 学校…
東京都議会議員選挙(定数127)が2日投開票され、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が都議会第1党に躍進し、公明党などを合わせた小池氏の支持勢力が過半数に達した。一方、学校法人「加計(かけ)学園」を巡る問題や閣僚の問題発言、政権幹部の疑惑への批判にさらされた自民党(現有57議席)は、過去最低の38議席を大きく下回ることが確実になった。安倍晋三首相が築いてきた「1強体制」は揺らぎ始め、憲法改正などの政権運営も見直しを迫られるのは必至だ。
小池氏は2日午後8時すぎ、報道陣に対し「これまで(知事として)都民目線で進めた成果を認めてもらったのかと思う。ご理解いただいたことを大変うれしく思う」と話した。
小池氏は都民ファースト候補のほか、都民ファースト推薦の無所属候補、選挙協力する公明党と地域政党「東京・生活者ネットワーク」の計88人で過半数の議席確保を目指した。
対立する自民党の政治手法を「忖度(そんたく)政治」などと批判し、「古い議会から新しい議会へ」と主張。判断を保留していた築地市場の移転問題では告示直前、豊洲市場に移転後に築地の跡地を再開発する方針を示し、自民側の「決められない知事」との批判も封じた。
一方の自民は公認候補全員が当選した2013年の前回より1人多い60人を擁立。都民ファーストについて「知事のイエスマン集団」(下村博文都連会長)などの批判を繰り返した。しかし、加計学園問題などを巡る政権批判が続いたほか、告示後も稲田朋美防衛相の失言や自民衆院議員の不祥事が続き、強い逆風下での選挙戦となった。下村氏は2日夜のテレビ番組で「国政の問題で大変な逆風が吹いた」と語った。
23人を擁立した公明は、長年の自民との連携を断ち、国政での自公連立とはねじれる形で都民ファーストと協力。7回連続の全員当選を目標に、無党派層への支持拡大も図った。
党勢低迷に悩む民進党は離党が相次ぎ、今年初めに18人いた現職都議は告示前には7人に。蓮舫代表が連日、加計学園問題などで政権批判を展開した。
共産党も政権批判に加え、築地市場の豊洲移転反対を前面に出して独自色をアピール。生活者ネットは都民ファーストと協力し、現有3議席の維持を目指した。

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