南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の 日報問題で引責辞任した稲田朋美前防衛相の 離任式が31日午前、 防衛省で行われた。 稲田氏はあいさつで「風通しの よい組織文化を醸成し、 一層の 連携強化を図り、 いかなる困難な状況にも対応できるようにしてほしい」 と表明。 今回の 問題の 背景に背広組(防衛官僚)と制服組(自衛官)の 対立があったという指摘を念頭に、 組織改革を訴えた。
南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の日報問題で引責辞任した稲田朋美前防衛相の離任式が31日午前、防衛省で行われた。稲田氏はあいさつで「風通しのよい組織文化を醸成し、一層の連携強化を図り、いかなる困難な状況にも対応できるようにしてほしい」と表明。今回の問題の背景に背広組(防衛官僚)と制服組(自衛官)の対立があったという指摘を念頭に、組織改革を訴えた。
防衛省・自衛隊の「隠蔽(いんぺい)体質」に関しては「問題になった点を徹底的に改善し、危機感を持って再発防止策を実施しなければならない」と述べた。防衛相としての稲田氏自身の対応に問題があったかどうかには触れなかった。
稲田氏は歴代防衛相と同様に栄誉礼を受け、職員に見送られて同省を離れた。現在は岸田文雄外相が防衛相を兼務している。【木下訓明】