内閣改造にあわせて３日に行われる自民党の 役員人事は、 二階幹事長が再任されるほか、 総務会長に竹下国会対策委員長、 政務調査会長に岸田外務大臣、 選…
内閣改造にあわせて３日に行われる自民党の役員人事は、二階幹事長が再任されるほか、総務会長に竹下国会対策委員長、政務調査会長に岸田外務大臣、選挙対策委員長に塩谷元文部科学大臣が新たに起用されることになり、党４役の顔ぶれが固まりました。 安倍総理大臣は、第３次安倍内閣が発足してから３回目となる内閣改造にあわせて、３日、自民党の役員人事を行うことにしています。 これまでの調整の結果、二階幹事長が再任されることになりました。安倍総理大臣としては、政治経験が豊富で、党内外に幅広い人脈を持つ二階氏を党運営の要である幹事長に再任することで、政権基盤を安定させる狙いがあるものと見られます。 総務会長には、竹下国会対策委員長の起用が内定しました。安倍総理大臣は、秋の臨時国会に党としての憲法改正案を提出したい考えで、党内の意見集約をスムーズに進めるため、党の意思決定機関である総務会の取り仕切りを、竹下氏の調整手腕に託す狙いがあるものと見られます。 政務調査会長には、岸田外務大臣が新たに起用されます。安倍総理大臣としては、みずからのあとに政権を担うことに意欲を示している岸田氏が、党執行部入りを希望したことも踏まえ、その意向を尊重することで岸田氏との良好な関係を維持し、政権基盤を安定させる狙いもあるものと見られます。 選挙対策委員長には、塩谷元文部科学大臣が内定しました。安倍総理大臣としては、塩谷氏の閣僚や党幹部を務めた豊富な政治経験を評価するとともに、党内最大派閥の細田派幹部の塩谷氏を党執行部の一角に加えることで、政権基盤を安定させる狙いもあるものと見られます。 さらに、高村副総裁が再任されることになりました。安倍総理大臣としては、幅広い政策に精通し、調整能力にたけた高村氏を再任することで、党としての憲法改正案の取りまとめなど、重要課題に着実に取り組んでいく狙いがあるものと見られます。 このほか、国会対策委員長に森山前農林水産大臣、幹事長代行に萩生田官房副長官が起用されることも固まりました。 自民党は３日午前、臨時の総務会を開き、こうした人事を正式に決めることにしています。
