エジプトの 首都カイロ近郊ヘルワンにあるキリスト教の 一派、 コプト教会の 付近で29日、 銃撃があった。 国営中東通信は、 保健省の 情報として10人が死亡、 5人が負傷したとしている。 実行犯は2人組で、 同通信は1…
エジプトの首都カイロ近郊ヘルワンにあるキリスト教の一派、コプト教会の付近で29日、銃撃があった。国営中東通信は、保健省の情報として10人が死亡、5人が負傷したとしている。実行犯は2人組で、同通信は1人が逮捕されたと報じた。1人は殺害されたとの情報がある。
現場近くにいたトゥクトゥク(三輪タクシー)運転手ムハンマドさん(20)によると、軍服のような姿の2人組がバイクで乗り付け、警備していた警官や市民に向けて銃を撃ち始めた。2人組のうち1人は住民らに取り押さえられ、殴られた。逃走した1人を警察が追跡したという。
エジプトでは昨年12月にカイロ、今年4月に北部タンタとアレクサンドリアでコプト教会が狙われ、計約70人が死亡。いずれも過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。国家非常事態が発令されたが、5月には中部ミニヤ県でコプト教徒を乗せたバスが襲撃され、29人が死亡した。(カイロ=翁長忠雄)