プロ野球の 巨人が、 宮崎キャンプ60周年を記念して、 10日に宮崎市内で行った「ジャイアンツvsホークスOB戦」 。 往年の 名選手たちが懐かしいユニホームに身を包み、 真剣勝負を繰り広げた。 巨人の 4番に座っ…
プロ野球の巨人が、宮崎キャンプ60周年を記念して、10日に宮崎市内で行った「ジャイアンツvsホークスOB戦」。往年の名選手たちが懐かしいユニホームに身を包み、真剣勝負を繰り広げた。
巨人の4番に座ったのは、868本塁打の世界記録を持つ77歳の王貞治氏(ソフトバンク球団会長)だった。ベンチで出番を待つときから屈伸運動で体をほぐし、いざ打席へ。だが、一回2死一塁で空振り三振。「バットはそれなりに振れた。けど年々、当たらなくなっているね」と苦笑いを浮かべた。
長く巨人で4番打者を務め、日米通算507本塁打の松井秀喜氏は、43歳でも若手の部類に入る。「3番・中堅手」として出場し、一回には右翼ポール際への大ファウルを放った。3打席目にも右翼フェンス手前まで届く飛球を放ったが、捕球された。「あれが精いっぱい」。春季キャンプでは巨人の臨時コーチをしていることもあり、「(100点中)30点」。自己評価は厳しかった。
いまの巨人を率いる42歳の高橋由伸氏は「1番・右翼手」で出場。ソフトバンク工藤公康監督との「現役監督対決」となった第1打席は、遊飛に倒れた。「普段投げている人と、全くやっていない人の差が出たと思いますね」。自身の打撃は「気持ちと体が、全然一致しない」。11日から再びチームの練習が始まるが、「ちょっと心配です」。
ホークスは、54歳の工藤氏が先発。城島健司氏と前身のダイエー以来のバッテリーを再結成した。「打席に打者が立つと燃える気持ちがまだあった」。球速は最速134キロを記録し、得意のカーブで打者をのけぞらせるなど2回34球を投げ、2奪三振で無失点。監督を務めるソフトバンクのキャンプで、アーリーワークの打撃投手をしていた成果を披露した一方、王氏から三振を奪ったことを反省した。「打って頂こうという気持ちがあったが逆にボールが遅すぎた」
ダイエー時代の背番号2のユニホームを着た41歳の城島氏は、先発マスクをかぶった。大の釣り好きとして知られ、「(釣り具メーカーの)『がまかつ』の服の方が似合っているなと思いましたけど」とご機嫌。「野球は約6年ぶり」としながら、イニング間に二塁までのノーバウンド送球で変わらぬ強肩を披露し、打っても3打数1安打。現役監督の巨人・高橋氏から「打てるね」と声をかけられたといい、「スカウトされたんで、ジャイアンツ入りがあるかも」と笑った。
ホークスの総監督を務めた82歳の野村克也氏は、南海時代のユニホームを着て指揮を執った。試合前には巨人の総監督の長嶋茂雄氏と握手してあいさつし、「いくつになっても人気だけは大したもんだね」。試合は11―3で巨人が勝利。「懐かしかったが、試合はつまんないね。年寄りばっかりだから」。得意のぼやきも健在だった。( 井上翔太 、甲斐弘史)