[東京 15日 ロイター] — 前場の 東京株式市場で、 日経平均株価は前営業日比280円46銭高の 2万1434円63銭となり、 急反発した。 米1月消費者物価指数を受け米10年債利回りは上昇したが、 ニュー
[東京 15日 ロイター] — 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比280円46銭高の2万1434円63銭となり、急反発した。米1月消費者物価指数を受け米10年債利回りは上昇したが、ニューヨーク市場では金利上昇を嫌気した動きは広がらず、米ダウは250ドルを超す上昇となった。日本株は序盤から幅広く買い戻しが入り、日経平均の上昇幅は一時350円を超えた。
TOPIXは1.14%高で午前の取引を終えた。前場の東証1部の売買代金は1兆3844億円。東証33業種中、電気・ガス、陸運を除く31業種が上昇して前引けとなった。
日本株は前日まで下落基調が続いていたことからショートカバーが入り、日経平均は一時2万1500円台前半まで強含んだ。寄り前にドル/円 が106.40円近辺まで下落したため、株式市場には緊張感が走ったが、その後は徐々に円安が進行。前場中盤に麻生太郎財務相が国会で現在の為替は特別ではないとの認識を示したことを受け、ドル/円が再び下落し、日本株の上値が抑えられる場面があったが、すぐにドル安/円高は一服。午前中の株式市場への影響も限られた。
ただ前引け後にドル/円は一段安。日経平均先物は上げ幅を縮小している。
市場では「CTA(商品投資顧問)が直近でかなり日本株を売ってきたが、膨らんだ売りポジションを圧縮する動きがさらに出る可能性もある。日経平均の予想EPS(1株利益)は上昇しており、200日移動平均線を下回る水準で売り込むことはなかなかできない」(日本アジア証券エクイティ・ストラテジストの清水三津雄氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり1645銘柄に対し、値下がりが370銘柄、変わらずが49銘柄だった。