安倍晋三首相は7日午前、 米国の トランプ大統領と電話で約25分間会談した。 両首脳は北朝鮮による6日の 弾道ミサイル発射に関し、 「北朝鮮の 脅威は新たな段階になっている」 との 認識を共有。 日米同盟の 抑止力強化を話し合うため、 外務、 防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(
安倍晋三首相は7日午前、米国のトランプ大統領と電話で約25分間会談した。両首脳は北朝鮮による6日の弾道ミサイル発射に関し、「北朝鮮の脅威は新たな段階になっている」との認識を共有。日米同盟の抑止力強化を話し合うため、外務、防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の早期開催で一致した。トランプ氏は日本防衛の義務を果たす姿勢を強調した。
ミサイル発射成功と報道=「在日米軍攻撃用」-北朝鮮
トランプ氏は今回のミサイル発射について「北朝鮮の暴挙は許せない」と強く非難した上で、「日米同盟は盤石であり、日本の安全保障に対する米国の関与は揺るぎない」と表明。また、「米国は100%日本とともにある。100%、自分と米国を信頼してもらいたい。このことを日本国民に伝えてほしい」と語った。
これに対し首相は、「米国の強い軍事コミットメントも背景に、北朝鮮を抑止し、さらなる挑発行動の自制、国連安全保障理事会決議の順守を強く求めていきたい」と表明。抑止力強化に関し、「日本はより多くの役割と責任を果たす用意がある」と伝えた。
また、首相はトランプ政権の対北朝鮮政策見直しに触れ、「日米間ですり合わせ、戦略目標を共有することが重要だ」と指摘した。
両首脳は、韓国を交えた3カ国が安保理などで緊密に連携していくことを確認。中国に共同歩調を呼び掛けていくことも申し合わせた。
首相はこの後、官邸で記者団に「日本としても万全な態勢を取っていきたい」と述べ、警戒監視を強化する考えを強調。菅義偉官房長官は記者会見で北朝鮮への制裁に関し、「北朝鮮に一番影響力があるのは中国なので、経済制裁をしっかり実行に移してもらうことになる」と述べ、中国の積極的な対応を促した。
◇日米電話会談のポイント
一、北朝鮮の脅威は新段階との認識共有
一、トランプ米大統領は「北朝鮮の暴挙は許せない。米国を100%信頼してほしい」と表明
一、抑止力強化へ日米安全保障協議委員会(2プラス2)の早期開催で一致
一、安倍晋三首相は「日米で戦略目標の共有が重要」と発言
一、中国に共同歩調を呼び掛けることで一致
(2017/03/07-11:58)
北朝鮮脅威、新段階に=トランプ氏「100%信頼を」-抑止力強化で日米首脳
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