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研究用原子炉を再稼働 新規制基準で初

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近畿大は12日、 2014年2月から停止していた同大原子力研究所(東大阪市)の 原子炉(出力1ワット)を再稼働した。 国内にある大学の 教育研究用原子炉が動くの は、 同年5月までに京都大の 原子炉2基が定期点検で停止して以来2年11カ月ぶり。 東京電力福島第1原発事故を受けて策定された新規制基準の 下で動くの は初めて。 停止期間中、 原発の 運転や廃炉に携わる人材育成に支障が出ていた。
近畿大は12日、2014年2月から停止していた同大原子力研究所(東大阪市)の原子炉(出力1ワット)を再稼働した。国内にある大学の教育研究用原子炉が動くのは、同年5月までに京都大の原子炉2基が定期点検で停止して以来2年11カ月ぶり。東京電力福島第1原発事故を受けて策定された新規制基準の下で動くのは初めて。停止期間中、原発の運転や廃炉に携わる人材育成に支障が出ていた。
この日は学生8人が、起動操作の実習をした。午後2時46分に起動ボタンを押して原子炉を動かし、約20分後には、核分裂が安定する臨界に達した。理工学部4年の島津美宙さん(21)は「実際に炉を操作しないとできない経験ができた」と話した。
再稼働までに時間を要したのは、新規制基準に対応するために設備改修などが必要だったためで、近畿大によると、かかった費用は約1億円。同研究所の伊藤哲夫所長は「原子力界では人材が不足している。再稼働が育成の弾みになることを期待したい」と話した。
京都大の原子炉2基も再稼働に向けた手続きを進めている。【鳥井真平】

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