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広報部長を更迭 ケリー首席補佐官の意向

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【ワシントン高本耕太】 米ホワイトハウスは7月31日、 スカラムチ広報部長の 退任を発表した。 10日前の 21日に指名されたばかりの スカラムチ氏だが、 退任したプリーバス前大統領首席補佐官との 確執が表面化。 プリーバス氏後任の ケリー首席補佐官の 意向を受け、 トランプ大統領が更迭を決断したとみられる。 内紛の 両当事者がホワイトハウスを去った形で、 政権内の 「退任ドミノ」 が続いている。
【ワシントン高本耕太】米ホワイトハウスは7月31日、スカラムチ広報部長の退任を発表した。10日前の21日に指名されたばかりのスカラムチ氏だが、退任したプリーバス前大統領首席補佐官との確執が表面化。プリーバス氏後任のケリー首席補佐官の意向を受け、トランプ大統領が更迭を決断したとみられる。内紛の両当事者がホワイトハウスを去った形で、政権内の「退任ドミノ」が続いている。
ホワイトハウスの声明はスカラムチ氏退任について、前国土安全保障長官で31日に首席補佐官に正式就任したケリー氏が「白紙から自身のチームを編成できるようにするため」と説明。サンダース大統領報道官も同日の記者会見で「現時点で政権内にスカラムチ氏の役職はない」と明言した。
スカラムチ氏は26日、米誌ニューヨーカー記者との電話で、プリーバス氏を「被害妄想癖がある」などと口汚くののしったことが報道され、過激な言動が波紋を呼んでいた。サンダース氏は31日の会見で、スカラムチ氏退任の詳細な経緯について言及を避けたが「大統領は、スカラムチ氏の言動を不適切だと感じた」と述べ、トランプ氏による更迭だったことを示唆した。
米メディアによるとトランプ氏は、内紛や情報漏えいが続くホワイトハウスの指揮系統を、退役海兵隊大将のケリー氏のもとに一本化し、体制立て直しを図りたい考え。ケリー氏は、スカラムチ氏の存在が権限掌握の阻害要因になると判断し、同氏の解任をトランプ氏に進言していたという。
スカラムチ氏はニューヨークに本拠を置くヘッジファンドの創業者で、昨年の大統領選ではトランプ陣営の資金集めを担当。政権移行チームでも顧問を務めた「トランプ側近チーム」の一員。政権移行時から、共和党主流派と近いプリーバス氏やスパイサー前大統領報道官(21日に退任発表)との対立が指摘され、プリーバス、スパイサー両氏は広報業務経験の乏しいスカラムチ氏の起用は「重大な誤り」などとして反対していた。

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