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米大統領、最側近バノン氏を解任=保守強硬派、内紛も絶えず-政権運営に影響か

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【ワシントン時事】 トランプ米政権の ホワイトハウスで大統領首席戦略官・ 上級顧問を務めてきたスティーブ・ バノン氏は18日、 辞任した。 昨年11月の 大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ氏を当選させた立役者で、 最側近だった。 保守強硬派の 政策を推進した「黒幕」 とも
【ワシントン時事】トランプ米政権のホワイトハウスで大統領首席戦略官・上級顧問を務めてきたスティーブ・バノン氏は18日、辞任した。昨年11月の大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ氏を当選させた立役者で、最側近だった。保守強硬派の政策を推進した「黒幕」とも目されてきたが、強引な手法の影響で内紛も絶えず、事実上の解任とみられる。 トランプ政権では2月に国家安全保障担当大統領補佐官だったフリン氏がロシア疑惑に絡み辞任。7月にはスパイサー大統領報道官、プリーバス大統領首席補佐官、スカラムチ広報部長が相次いで辞職した。政権中枢の幹部が次々に辞める異常事態で、混乱を早期に収拾しなければ、大統領支持率が低迷する政権運営にも影響しそうだ。 プリーバス氏の後任として7月末に就任したケリー首席補佐官はホワイトハウスの立て直しを図っており、ワシントン・ポスト紙によれば、バノン氏の解任はケリー氏が決断した。 保守系メディア「ブライトバート」を運営していたバノン氏は昨年8月、トランプ氏の選対本部に入り、民主党のクリントン候補に対して形勢不利とみられたトランプ氏の勝利に貢献。政権発足当初から首席戦略官・上級顧問を務めてきた。首席戦略官はトランプ政権独自の役職で、後任が任命されるかどうかは明らかにされていない。 バノン氏は、イスラム圏一部諸国から米国への入国禁止や地球温暖化防止に向けたパリ協定からの離脱をはじめ、激しい論議を呼んだ政策を主導したとされる。ホワイトハウス内では大統領の娘婿クシュナー上級顧問ら中道派と対立、クシュナー氏も解任を主張していたと報じられた。 本人が保守系誌ウイークリー・スタンダードに語ったところによれば、今月7日にトランプ大統領とケリー氏に対し、14日に辞任すると伝達。しかし、バージニア州で12日に起きた白人至上主義者らと反対派の衝突をめぐるトランプ氏の発言で混乱が拡大したため、延期したという。 バノン氏は辞任後、18日午後にブライトバートの幹部として復帰した。ブルームバーグ通信の取材に「私はホワイトハウスを去り、トランプ氏のために、彼の反対派に対する戦争を始める」と宣言。議会で十分な支持が集まらずに失敗した医療保険制度改革法(オバマケア)見直しなどトランプ政権の政策遂行に反対勢力となる議員やメディアに対する言論闘争を仕掛けるとみられる。 ◇トランプ政権高官の辞任・更迭 2月13日 フリン大統領補佐官(国家安全保障担当) 5月 9日 コミー連邦捜査局(FBI)長官 18日 ダブキ・ホワイトハウス広報部長(辞表提出。その後しばらく職務継続) 7月21日 スパイサー大統領報道官 31日 プリーバス大統領首席補佐官 同 スカラムチ広報部長 8月18日 バノン大統領首席戦略官・上級顧問
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