車検業務をする「みなし公務員」 の 立場を悪用し、 不正に車検を通した見返りに現金を受け取ったとして、 警視庁は１０日、 国指定の 民間車検場「大庭自動車整備工場」 社長の 大庭猛容疑者（５９）＝東京都稲城市＝と、 …
車検業務をする「みなし公務員」の立場を悪用し、不正に車検を通した見返りに現金を受け取ったとして、警視庁は１０日、国指定の民間車検場「大庭自動車整備工場」社長の大庭猛容疑者（５９）＝東京都稲城市＝と、弟で同社役員の大庭勇次容疑者（５２）＝町田市＝を加重収賄などの疑いで再逮捕し、発表した。
交通捜査課によると、２人は６～７月、不正に改造されたダンプカー３台について、正規の整備をせずにうその保安基準適合証を作成し、見返りに客から現金１２万円を受け取った疑いがある。不正を依頼したとして、土木建築会社長の木下健二容疑者（４３）＝山梨県上野原市＝も贈賄容疑などで逮捕した。
いずれも容疑を認め、猛容疑者は「２００８年ごろ、木下容疑者から『車検代が高い。整備しなくていいから通してくれ』と言われ、売り上げを上げるために不正車検を始めた」と述べているという。
警視庁は、猛、勇次両容疑者が７～８月、複数の客から不正車検を請け負い、１２１台分で約４００万円を得ていたとみている。
３人は１１月、共謀して別のダンプカー４台について不正に車検を通したとして道路運送車両法違反などの疑いで逮捕され、起訴されている。
