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推力倍増、米首都核攻撃も=防衛網突破へ多弾頭化?-北朝鮮ICBM

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【ワシントン、 ソウル時事】 北朝鮮が11月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」 をめぐり、 軍や専門家らの 分析が出そろった。 ミサイルは大型化され、 専門家は1トンの 核弾頭を搭載しても、 首都ワシントンを含む米全土を射程に収めることができると指摘。 ミサイル防衛網突破を狙い、 複数の 弾頭を装備する「多弾頭化」 が図られている可能性を指摘する声も上がっている。 韓国国防省によると、 北朝鮮が7…
【ワシントン、ソウル時事】北朝鮮が11月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」をめぐり、軍や専門家らの分析が出そろった。ミサイルは大型化され、専門家は1トンの核弾頭を搭載しても、首都ワシントンを含む米全土を射程に収めることができると指摘。ミサイル防衛網突破を狙い、複数の弾頭を装備する「多弾頭化」が図られている可能性を指摘する声も上がっている。 韓国国防省によると、北朝鮮が7月に発射したICBM「火星14」に比べ、火星15の全長は2メートル伸びて約21メートルとなり、体積も「約3~4倍に増加」した。韓国航空大の張泳根教授はエンジン噴射口が二つに増え、推力も火星14の2倍近い「80トン」になったと分析。エンジン、燃料、弾頭を含め総重量80トンを運搬できる計算という。 また、英国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家マイケル・エレマン氏は、核弾頭に似せた複数のおとり弾頭を搭載する技術や、複数の弾頭で別々の目標を攻撃する「マーブ(MIRV)」の技術が使用されている可能性に触れた。一度に飛来する複数の弾頭の迎撃は困難だ。今回の発射でマーブが試験されたかは不明だが、実用化されれば、米本土防衛上の大きな脅威になる。 ミサイル本体以外にも進展をうかがうことができる。北朝鮮は火星15用に9軸18輪の移動式発射台(TEL)を「新たに開発した」と発表。これまで中国やロシア製のTELを改造して使用してきたとみられていただけに、国産化で量産化が進む恐れもある。 最大の課題の一つとされてきた核弾頭の小型化に関しても、問題にならなくなったとの見方が浮上している。エレマン氏は火星15について「控えめに見積もっても、弾頭重量が1000キロでも米全土を攻撃できる」とする見解を公表し、小型化に成功しない限り米本土に届かないとした当初の主張を修正した。同氏によれば、北朝鮮が核弾頭を重さ700キロ以下にまで小型化しているのは「ほぼ間違いない」という。 ただ、弾頭が大気圏再突入に耐えられるかといった課題は残されている。エレマン氏は、こうした問題を検証する必要があると述べ、「今後4~6カ月間に2、3回の発射実験を行えば、北朝鮮は火星15の実戦配備の準備が整ったと宣言できるだろう」と予測した。 【時事通信社】

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