【ソウル米村耕一、 大貫智子】 北朝鮮の 金正恩（キム・ ジョンウン）朝鮮労働党委員長は１日、 「新年の 辞」 を発表した。 米本土全域が核攻撃の 射程内にあり「核の ボタンが私の 机の 上に常にある」 と米国を威嚇、 核弾頭と弾道ミサイルの 増産・ 実戦配備の 加速を指示した。 一方、 ２月開催の 韓国・ 平昌冬季五輪に代表団を派遣する用意があると述べ、 南北関係改善を進めて米主導の 国際包囲網に対抗する姿勢も打ち出した。
【ソウル米村耕一、大貫智子】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長は１日、「新年の辞」を発表した。米本土全域が核攻撃の射程内にあり「核のボタンが私の机の上に常にある」と米国を威嚇、核弾頭と弾道ミサイルの増産・実戦配備の加速を指示した。一方、２月開催の韓国・平昌冬季五輪に代表団を派遣する用意があると述べ、南北関係改善を進めて米主導の国際包囲網に対抗する姿勢も打ち出した。
韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は２日、閣議で対話の早期再開などを指示。これを受け趙明均（チョ・ミョンギュン）統一相は高官級の南北当局者会談を９日に板門店（パンムンジョム）で開催することを提案した。
金委員長は演説で、関係改善のため米韓合同軍事演習などの中止を要求。平昌五輪については「成功を心から願う」と述べた。
米国のトランプ大統領は新年の辞について記者団に「様子を見よう」と発言。国務省報道担当者は、北朝鮮対応で韓国政府と緊密に協議していると述べ、今後も韓国や日本と連携して対北朝鮮圧力を維持する意向を示した。一方、中国の耿爽（こう・そう）・外務省副報道局長は２日の定例記者会見で南北対話の機運を「良いことだ」と歓迎した。
