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「自分に不満を持つ選手が2人いた」。ハリルホジッチ氏が会見で明かす

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サッカー協会に対しては「監督に対する敬意がない」 と不信感をあらわにした
サッカー日本代表の監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が4月27日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、「なんでこの時期に解任されたのか、私が聞きたい。監督に対する敬意がない」などと、日本サッカー協会に対する不信感をあらわにした。
Kazuhiro Sekine
記者会見するハリルホジッチ氏(中央)ら
ハリルホジッチ氏は、2015年3月に日本代表の監督に就任。ワールドカップのアジア最終予選をB組1位で突破し、日本を6大会連続の本大会出場に導いた。
だが、チームはその後の親善試合などで振るわず、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「選手とのコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」などとして、監督を解任。後任に、1996年のアトランタオリンピックで日本代表を率い、当時の強豪ブラジルを破った西野朗氏(63)を選んだ。
ハリルホジッチ氏はこの日、解任の理由について「この3年間、選手とは誰とも、何も問題はなかった。彼らとは常に連絡を取り合い、海外組の選手とも何度も電話で話した」と反論。「コミュニケーションと言われてもあまりに広すぎて、具体性に欠ける」と不満をあらわにした。
Kazuhiro Sekine
会見するハリルホジッチ氏(右から2人目)ら
記者から解任の「真相」は解明できたかと問われても、「なんなんでしょうか。私の方が聞きたいくらいだ。この時期になぜ解任されるのか。協会はかなり大きなリスクを背負った」「例えばウクライナ戦に負けたから解任だとか、リザルト(結果)を突きつけられたらわかるが」と話した。
Kazuhiro Sekine
解任が通告されたときの状況も明かした。田嶋会長から突然、「バヒドさん、これでお別れすることになった」と言われたといい、「最初はジョークだと思った」という。
理由を聞いても、田嶋会長からは「コミュニケーション不足」と言われ、「どの選手と?」と問うと、「全般的に」とだけ返されたという。その後も田嶋会長は「選手およびコーチとのコミュニケーションと信頼が、最後の遠征で弱まった」と説明されたが、具体的にどの選手との間で問題があったのかは明かされなかったという。
Kazuhiro Sekine
ハリルホジッチ氏は「問題があったのなら、なぜ前もって言ってくれなかったのか」「監督に対するリスペクトが足りない」と田嶋会長や西野氏を批判。むしろコミュニケーションが不足していたのは彼ら2人だったとの認識を示した。
kazuhiro Sekine
また、自身に不満を持つ選手が2人いたとの見解を示したが、名前は明かさなかった。一方、多くの選手からは人望があったとし、「コミュニケーションに問題はなかった」など話した。
中でも、Jリーグ・サンフレッチェ広島の丹羽大輝選手は、代表としての起用は1度だけだったにもかかわらず、フランスまでやってきて礼を言ってくれたことを明かした。
日本代表については、「私は永遠に日本のサポーター。ずっと応援している。これは心からの言葉であり、リップサービスではない」とエールを送った。
Kazuhiro Sekine
会見後、日本記者クラブの台帳に書いたメッセージを見せるハリルホジッチ氏
会見では最初、ハリルホジッチ氏が長時間にわたって話し続け、当初の予定よりも長引いた。途中、2回ほど、会見の運営者から切り上げるよう促される一幕もあった。
会見が終わると、「しゃべりすぎたかな」とつぶやき、記者団からは思わず笑いが起きた。
Kazuhiro Sekine
会見終了後、記者らに手を振りながら会場を後にするハリルホジッチ氏

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