イラク日報問題 9日審議 安倍首相も出席:防衛省が存在を否定してきた陸上自衛隊イラク派遣部隊の 日報が見つかった問題で、 9日に安倍首相を国会に呼ぶことが決まった。 …
防衛省が存在を否定してきた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、9日に安倍首相を国会に呼ぶことが決まった。 立憲民主党の辻元国対委員長は「パンドラの箱を開いたように、次から次に文書改ざんとか、文書隠蔽(いんぺい)とか」、「まるで安倍政権の底が抜けて、うみや問題が飛び出している」と述べた。 参議院の決算委員会は4日、9日に安倍首相出席のもと委員会を開くことを決めた。 日報問題などについて審議することになる。 加えて野党6党は、予算委員会での集中審議を追加で開くよう要求している。 自民党の森山国対委員長は「これは突き詰めて考えてまいりますと、シビリアンコントロール(=文民統制)にも関係することでありますので、どういうことだったのかは、立法府としても明確にしていく必要があるのだろう」と述べた。 また、4日朝に行われた与党の幹部会合で、公明党の井上幹事長は、「防衛大臣は説明責任を果たさなければならない」と指摘した。 自民党の二階幹事長も「とんでもないことだ」と応じ、両党は、政府に再発防止を求めていく方針を確認した。 一方、小野寺防衛相は4日夕方、日報は、およそ1年前に陸上自衛隊内の部署のハードディスクから発見されていたものの、当時の稲田防衛相や統合幕僚監部などに伝えられていなかったことを明らかにした。 小野寺防衛相は、「昨年3月から開始した、南スーダンPKO(国連平和維持活動)日報問題に関する特別防衛監察の過程で、昨年3月27日に研究本部においては、前回確認していなかった。外付けハードディスクからイラクの活動の日報が発見されていたことがわかりました。しかし、研究本部教訓センター長以下が、その存在を確認していたにもかかわらず、少なくとも当時の稲田大臣をはじめ、政務三役、内部部局、統合幕僚監部には、報告がされていなかったとの説明がありました。この点は大きな問題であり、大変遺憾に思っております」と述べたうえで、厳正な措置も含め、対処していく意向を示した。
