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候補地ぴりぴり ホテル出入り制限も

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【シンガポール工藤哲】 12日に予定される米朝首脳会談まで1週間。 開催地となるシンガポールでは、 首脳の 宿泊先や会談場所に注目が集まっている。 いくつかの 高級ホテルなどが候補として伝えられるが、 シンガポール政府は外交儀礼上、 両者を対等に迎えるため細心の 注意を払いながら準備を進めている模様だ。
【シンガポール工藤哲】12日に予定される米朝首脳会談まで1週間。開催地となるシンガポールでは、首脳の宿泊先や会談場所に注目が集まっている。いくつかの高級ホテルなどが候補として伝えられるが、シンガポール政府は外交儀礼上、両者を対等に迎えるため細心の注意を払いながら準備を進めている模様だ。
地元メディアは4日、アジア安全保障会議が毎年開かれ、米大統領も過去に宿泊してきた「シャングリラ・ホテル」の周辺一帯が10~14日に「特別活動区」に指定されると伝えた。詳細は不明だが、米朝首脳会談の際、何らかの形で利用されるとみられる。
一方、米政府が会談場所として提案していると報じられたリゾート地、セントーサ島。4日に中心部から橋を車で渡って島に入ると、会談候補地と報じられる高級ホテル「カペラ・シンガポール」の看板が見えた。だが建物は森の奥にあり、様子はうかがえない。進もうとすると、制服姿の男性が駆け寄り「事情があって今は中には入れられない」と拒絶された。立ち入りが制限されているようだ。
1日付の地元紙「ザ・ストレーツ・タイムズ」は、トランプ米大統領の公式行事を統括するヘイギン大統領次席補佐官らと北朝鮮で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の「執事」と呼ばれるキム・チャンソン国務委員会部長らが、ここで会場設営や警備などの交渉を進めたと伝えた。セントーサ島は中心部に近いうえ、出入りできる道路が限られて警備しやすいことから候補地となっているとみられる。
地元メディアは会談に向けた交渉の動きを大きく伝えており、トランプ氏や金委員長の宿泊先として「シャングリラ・ホテル」や、マーライオンに近く建物の歴史も古い「フラトン・ホテル・シンガポール」などが有力と伝えている。会談場所としては、大統領官邸も候補の一つとみられる。
シンガポール当局は、会談で「中立性」を特に重視しているようだ。報道によると、首脳らの車の見栄えでもバランスが取れるよう、シンガポール側が車を用意したり、メディアの取材現場を限定したりする可能性もある。「会談で合意に至らなければ、シンガポールが責められる恐れもある」とし、同行者の接遇や宴席の席次も対等になるよう調整しているとみられる。
会談の際には、日本や韓国を中心に2000人以上の各国メディアが訪れる予定で、12日前後はこうしたホテルの予約は難しくなっている。あるホテル関係者は「まだ何も聞いていない」としながらも「経済効果につながりそうだ」と会談開催を歓迎していた。

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