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御嶽海ら若手が存在感 3横綱1大関が不在だった名古屋場所

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大相撲名古屋場所は3横綱1大関が不在となる中、 25歳の 関脇 御嶽海が初めての 優勝を果たしたほか、 豊山と朝乃山の 24歳の 2…
大相撲名古屋場所は3横綱1大関が不在となる中、25歳の関脇 御嶽海が初めての優勝を果たしたほか、豊山と朝乃山の24歳の2人が幕内で自己最多の白星を挙げるなど、次の世代を担う若手力士が存在感を示した場所となりました。 名古屋場所は稀勢の里が初日から休場し、白鵬と鶴竜がけがで途中休場したほか、序盤に安定した相撲を見せていた新大関 栃ノ心も休場と、中日を待たずに3横綱・1大関が不在となる異例の事態となりました。 こうした中、場所を引っ張ったのは初土俵からわずか3年4か月、25歳の関脇 御嶽海でした。鋭い出足や突き押しを中心とした安定した相撲で初日から11連勝し、14日目に千秋楽を待たずに初めての優勝を決めました。 さらに豊山と朝乃山の24歳の平幕2人も場所を盛り上げました。西前頭9枚目の豊山は12勝、西前頭13枚目の朝乃山は11勝し、いずれも幕内で自己最多の好成績を挙げて優勝争いに加わりました。 日本相撲協会の八角理事長は「横綱・大関の休場が多かったが若手がよく頑張ってくれた。番付の上位を倒せる若手が育ってきたのは確かだ」と成長を評価しました。 若手の成長が見られる中、その中心にいる御嶽海は来場所、大関昇進に挑戦します。ことし5月の夏場所は小結で9勝、今場所は関脇で13勝を挙げた御嶽海について、相撲協会の阿武松審判部長は来場所に大関昇進がかかることを明言しました。 来場所は横綱らが復帰する可能性が高く、御嶽海が今場所のように白星を重ねることは容易ではありませんが、持ち味のスピードある立ち合いや、土俵の上で相手の動きを敏感に察知して臨機応変に対応するレベルの高い相撲を取って、勝ち星につなげることができれば昇進への道が開けてきそうです。 御嶽海など若手力士に期待がかる一方、白鵬、鶴竜、稀勢の里の3人の横綱は、本場所に出場し続け土俵を締める本来の役割を果たさなければなりません。このうち8場所連続休場の稀勢の里は、秋場所に出場した際には進退をかける考えを明らかにしただけに、夏巡業や場所前の稽古で相撲勘を取り戻し、まずは、本人が納得した相撲を取れる状態になるまで回復させることが欠かせません。 ことしの名古屋場所は、前半戦、3横綱・1大関の休場で注目を集めましたが、終わってみれば、25歳の御嶽海が初優勝、24歳の平幕2人が好成績を残すなど存在感を示し、15日間すべてで「満員札止め」となるなど、横綱の不在をカバーしました。 3人の横綱は次の秋場所では、御嶽海など注目の若手を相手に、力のある相撲で大きな壁となってはね返し土俵を締めて再び、横綱としての存在感を示すことが求められます。

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