Home Japan Japan — in Japanese 地価にもコロナの影響… 外国人旅行者激減の地域で大きな下落

地価にもコロナの影響… 外国人旅行者激減の地域で大きな下落

148
0
SHARE

全国の土地の価格動向を示すことしの「地価公示」は新型コロナウイルスの影響による需要の落ち込みで住宅地や商業地などを含めたすべての調査地点の平均が6年ぶりに下落に転じました。
商業地で特に下落率の大きい土地は、外国人観光客に人気の、あのエリアにありました。

「地価公示」は国土交通省が1月1日時点で調査した土地の価格で、全国のおよそ2万6000地点が対象です。
※地価公示額の全国平均の前年からの変動率をグラフにしました。 …

全国の土地の価格動向を示すことしの「地価公示」は新型コロナウイルスの影響による需要の落ち込みで住宅地や商業地などを含めたすべての調査地点の平均が6年ぶりに下落に転じました。 商業地で特に下落率の大きい土地は、外国人観光客に人気の、あのエリアにありました。 「地価公示」は国土交通省が1月1日時点で調査した土地の価格で、全国のおよそ2万6000地点が対象です。 ※地価公示額の全国平均の前年からの変動率をグラフにしました。 それによりますと全国の住宅地や商業地、工業地などを合わせたすべての調査地点の価格の平均は去年を0.5%下回り、6年ぶりに下落に転じました。 用途別では、 ▽「住宅地」が全国平均でマイナス0.4%と5年ぶりに下落しました。 東京 大阪 名古屋の「三大都市圏」は平均でマイナス0.6% 三大都市圏を除いた「地方圏」は平均でマイナス0.3%でした。 新型コロナの影響による雇用の悪化や賃金の落ち込みを背景に住宅の需要が減少したことが要因です。 ▽「商業地」は全国平均でマイナス0.8%と7年ぶりに下落しました。 「三大都市圏」は平均でマイナス1.3% 「地方圏」では平均でマイナス0.5%でした。 感染拡大前に観光客が増えていた店舗やホテルのある地域、それに飲食店が集積する地域が大きく下落しました。 ことしは「東京23区」も住宅地、商業地ともに8年ぶりに下落に転じ、新型コロナが経済全般に与えた打撃の大きさがうかがえます。 一方で、 ▽札幌 仙台 広島 福岡の「地方4市」では 「住宅地」が平均でプラス2.7% 「商業地」が平均でプラス3.1%と上昇が続きました。 地域の拠点としての利便性の高まりや再開発が進められていることを背景に、底堅い需要が見込まれていることが地価に反映された形です。 都道府県別では… 地価の変動率を都道府県別に示した図です。 住宅地は全国38の都府県で下落したほか、商業地は全国39の都府県で下落しました。 商業地. 全国39都府県で下落 次に商業地と住宅地の用途別に詳しく見てみます。 まずは商業地です。商業地は全国39の都府県で下落し、全国平均でマイナス0.8%と7年ぶりに下落しました。 商業地. 外国人観光客人気エリアで大幅下落 外国人観光客に人気のあったエリアや繁華街は大幅に下落していて、最も下落したのは大阪 中央区道頓堀1丁目でマイナス28.0%でした。 全国の商業地で地価の下落率が高かった10の地点のうち8地点が大阪の繁華街「ミナミ」に集中していて、新型コロナウイルスの感染拡大と渡航制限によって外国人旅行者が急減し、ホテルや飲食店などの収益が大幅に悪化したことが影響した形です。 商業地. 下落率最高の大阪 ミナミでは… 全国の商業地で地価の下落率が最も大きかった大阪 ミナミは、立体的なカニやタコなどのユニークな看板が並び、飲食店をはじめデパートや衣料品店、ドラッグストアなどが狭いエリアに集中し多くの外国人旅行者に支持されてきました。 しかし、新型コロナの感染拡大と海外からの渡航制限で旅行者は激減し飲食店や小売店は売り上げの減少に悩まされています。 ミナミの道頓堀にある老舗の串かつ店は、地価の下落率が最も大きかった地点=去年閉店した老舗のふぐ料理店「づぼらや」があった土地と同じ道沿いにあります。 この店ではコロナの感染拡大前は客のおよそ3割が外国人旅行者だったということですが、緊急事態宣言で外食を控える動きも重なり、先月の売り上げは前年の同じ時期のおよそ3分の1に落ち込んだということです。 串かつだるま道頓堀店 中嶋隆晴店長 「インバウンド需要が見込めないのでこのあたりの地価が下がるのもしかたないですが、早くワクチンが普及して安心して観光に出られる世の中になってほしいです」 商業地.

Continue reading...