北朝鮮は故金日成(キムイルソン)国家主席生誕105年にあたる15日、 平壌で軍事パレードを行い、 新型の 大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる機体を含む数々の ミサイルを公開した。 トランプ米政権の 圧力に…
北朝鮮は故金日成(キムイルソン)国家主席生誕105年にあたる15日、平壌で軍事パレードを行い、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる機体を含む数々のミサイルを公開した。トランプ米政権の圧力により核実験に踏み切れない状態とみられ、米国を威嚇して、条件のよい局面をつくり出したい思惑がありそうだ。
パレードには金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が出席。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星」などが登場した。これまでに公開されたICBM級とされるKN08やKN14よりも大型とみられる複数の機体も登場した。韓国の軍事専門家の一人は「新型のICBMではないか」と語った。
北朝鮮は昨年9月、推力80トンのエンジン燃焼実験に成功したと発表。韓国政府は、北朝鮮がこのエンジン4基を集束させた推力320トンのエンジンを開発したとみている。軍事関係筋によれば、1~1・5トンの弾頭を米東海岸を含む射程1万3千キロ程度の範囲まで運ぶ能力がある。
ただ、北朝鮮はKN08やKN14もまだ試射していない。15日に公開した新型機体は発射筒に収納されていた。集束エンジンでは収まらないとの見方もある。発射筒から打ち出して空中で点火する「コールドランチ」方式で、固体燃料を使うとみられる。「北朝鮮の軍事技術としては従来の水準を大きく超えた兵器」(別の軍事関係筋)で、疑問点も多い。
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