自民党の 若狭勝衆院議員(東京10区)は29日、 党本部で下村博文幹事長代行に会い、 東京都議選(7月2日投開票)で小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの 会」 を支援するの で「けじめをつける」 などとして進退伺を提出した。 党側は都議選への 影響を考慮し、 若狭氏への 処分判断を当面先送りする方針だ。
自民党の若狭勝衆院議員(東京10区)は29日、党本部で下村博文幹事長代行に会い、東京都議選(7月2日投開票)で小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」を支援するので「けじめをつける」などとして進退伺を提出した。党側は都議選への影響を考慮し、若狭氏への処分判断を当面先送りする方針だ。
若狭氏は提出後、国会内で記者会見し、都議選について「昨年の都知事選で小池知事をとことん応援した。都民ファーストを応援するのが自然な流れだ」と語った。
また、学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の獣医学部新設問題で、文部科学省の前川喜平前事務次官が「本物だ」と証言した文書について、「確認できない」と否定する政府の対応を「ごまかしだ。前川氏を証人喚問してはっきりさせるべきだ」と批判。進退伺を提出した理由の一つに挙げた。
若狭氏は昨年の都知事選で党方針に反して小池氏を支援し、厳重注意を受けた。その後、衆院東京10区の補選に党公認で立候補し、当選した経緯がある。
一方、若狭氏の所属派閥である石破派は29日、若狭氏を退会させることを決めた。同派の古川禎久事務総長は記者会見し、「自民党の党人として都議選勝利に結束すべきだ」と若狭氏の対応を批判した。【小田中大】