中国で歌詞を替えて歌うなどして国歌を侮辱する行為を禁じる「国歌法」 が、 高度な自治が認められている香港でも適用されることになり、 表現の 自由が脅…
中国で歌詞を替えて歌うなどして国歌を侮辱する行為を禁じる「国歌法」が、高度な自治が認められている香港でも適用されることになり、表現の自由が脅かされると、中国に批判的な民主派や若者を中心に懸念が広がっています。 中国の全人代＝全国人民代表大会の常務委員会は４日、国歌を侮辱する行為を禁じる「国歌法」を香港とマカオの憲法にあたる基本法の付属文書に追加する改正案を可決しました。 先月、施行された国歌法では、公共の場所でわざと国歌の歌詞を替えて歌った場合、刑事責任を追及できるほか、小学校などで国歌を愛国主義教育の重要な要素と位置づけるとしています。 香港ではサッカーの国際試合などの際に、ファンの一部が中国の国歌の演奏中にブーイングをする状態が続いていて、中国寄りの立場をとる親中派などから批判されていました。 香港は１国２制度のもとで高度な自治が認められていますが、国歌法が適用されることで、表現の自由が脅かされると、中国に批判的な民主派や若者を中心に懸念が広がっています。
