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元副理事長に有罪判決 東京地裁

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政治団体「日本歯科医師連盟」 (日歯連)を巡る迂回(うかい)寄付事件で、 政治資金規正法違反(虚偽記載、 量的制限超過)に問われた元副理事長、 村田憙信(よしの ぶ)被告(73)に対し、 東京地裁(前田巌裁判長)は22日、 禁錮2年、 執行猶予3年(求刑・ 禁錮2年6月)の 有罪判決を言い渡した。
政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)を巡る迂回(うかい)寄付事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載、量的制限超過)に問われた元副理事長、村田憙信(よしのぶ)被告(73)に対し、東京地裁(前田巌裁判長)は22日、禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年6月)の有罪判決を言い渡した。
日歯連は、参院選比例の組織候補として2010年に西村正美氏(民主=当時)、13年に石井みどり氏(自民)を擁立。支援団体として各候補の中央後援会を作り、2人を当選させた。
判決によると、村田被告はいずれの選挙でも会計を担当。いずれも会長だった堤直文(76)と高木幹正(73)の両被告=同法違反で公判中=とそれぞれ共謀。10年に西村氏の中央後援会に1億円、13年に石井氏の中央後援会に9500万円を寄付したが、それぞれうち5000万円は不正に他団体を迂回させる形で移動させ、政治資金収支報告書にウソの記載をした。うち石井氏の中央後援会への9500万円は、同法が定める政治団体間の年間寄付上限(5000万円)を超えた。
村田被告は一昨年12月に開かれた初公判で、「資金の流れに沿って忠実に収支を記入した」と虚偽記載を否定した上で「両後援会は実質的に日歯連の内部組織で、資金移動は使い道を明確にするための事務手続きに過ぎない」と量的制限超過を免れる意図も否定し、無罪を主張した。
これに対し、検察側は「両後援会は日歯連から独立した政治団体。被告には虚偽記載や量的制限超過について違法性の認識があった。日歯連の組織としての利益を最優先し、国民の政治不信を招いた悪質な犯行」と指摘していた。【近松仁太郎】

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