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高橋シズヱさん「最高裁出廷したかった」

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上告審の 改革を訴える 地下鉄サリン事件などオウム真理教による5事件に関与したとして殺人罪などに問われた元信者、 高橋克也被告(59)の 上告が最高裁で棄却された。 「最後の 被告」 の 無期懲役が確定することで、 世紀をまたいで続けられた刑事裁判が終幕する。 事件に関わった人たちは「どうやって後世に生かしていくかが課題」 などと語った。
地下鉄サリン事件などオウム真理教による5事件に関与したとして殺人罪などに問われた元信者、高橋克也被告(59)の上告が最高裁で棄却された。「最後の被告」の無期懲役が確定することで、世紀をまたいで続けられた刑事裁判が終幕する。事件に関わった人たちは「どうやって後世に生かしていくかが課題」などと語った。
地下鉄事件で当時50歳の夫を亡くした高橋シズヱさん(70)は19日夜、東京都内で記者会見。高橋被告の上告審での弁論実施と被害者参加人としての柵内での出廷を要望していたが、かなわず、「最高裁の柵内で最後まで見届けたかった」と語った。
シズヱさんは「被告も被害者参加人も(最高裁の)上告審に入れないのは双方の権利を損なう。私と同じような被害者は今後も出ると思うので、改革する余地がある」と訴えた。
また、東京都庁爆発物事件で負傷した内海正彰さん(66)は「全ての裁判が終わり、オウム事件は歴史上の事柄として人々の記憶に残る。事件に関与した人々が感じた思いや痛み、悲しみを、どうやって後世に伝えていくことができるのかということが、今後の課題」などとするコメントを出した。
一方、最高検の中原亮一・公判部長は「社会に大きな衝撃を与えた凶悪な事件に対して、無期懲役判決を維持した妥当なものと受け止めています」とのコメントを発表。オウム後継団体の一つ「ひかりの輪」は「被害者の方々のことを胸に刻み、二度と同様の事件が起きないよう、オウム・麻原の過ちへの反省を深める」などとするコメントを出した。
サリン襲撃事件の被害者で、オウム真理教被害対策弁護団の滝本太郎弁護士(61)は、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(62)の死刑執行を速やかに求めるとした上で「12人の元弟子らの死刑は、私を殺そうとした人を含め執行してはならない。彼らは自然死するまで、どうして教祖の指示でむごい事件を起こしたかを、語り尽くしてもらわなければならない」などとするコメントを出した。
また、中川智正死刑囚(55)の弁護人を務めた河原昭文弁護士は、毎月、中川死刑囚と面会を続けていることを明かし「私は死刑廃止論者なので死刑制度の廃止を訴えていくしかない。せめて最後まで見届けたいと思う」と語った。
高橋被告の裁判の1審で裁判員を務めた男性は、証人として出廷した全ての死刑囚に質問したことを振り返り「今後死刑が進めば、『この人にこういう質問をしたな』と思い出すし、忘れることはできない」と話した。【飯田憲、平塚雄太、巽賢司】

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